2019/12/16
【若さは資産。食いつぶす前に...】
「首都圏がパンクしてますわ。
人も、資材も、時間も...」
2020年東京オリンピック。伊豆半島では、自転車競技が開催予定。
現在、道路・会場など、あちこちで整備が急ピッチに進んでいる。
「ここもだいぶ、形が見えてきました。
あとはもう、ひたすら進めるだけになりましたよ」現場監督がぼそりと一言。
「そうですねぇ、だいぶあちこち打ちましたからねぇ」相槌を打つが、返事はない。
沈黙後にぼそりと、「.........僕、今月いっぱいで、一旦本部に戻ることになりました」
「お、単身赴任終了じゃないですか。おめでとうございます!」相槌を打つが、遠い目をしている。
そこでひとつの疑問、「ここの残りは、誰が担当するんですか?」
「あとは若手が担当しますよ。僕はたぶん、戻ってから首都圏に飛ばされる...」
監督のひとり語りは続く...
「彼らはいいですよ。全てを段取りされた所に、後からやってきて全部持っていくだけですもん」
「楽なもんですよ。あとはルーティンですからね」
「損な役回りですわ」
なるほど、なるほど。
仕事ができる人は、最前線・激戦区へと送られる。それは組織の常套手段。
いち監督の気持ちなど、組織にとっては、二の次・三の次...
全体最適化を良しとするのならば、それが正解なのだろう。
担当者の心のケアさえしておけば、後はどうとでもなるのが組織というもの。
でも、そんな心のケアをされずに組織を去る人、ゼネコンの中堅監督に結構いたなぁ。
いつの時代だって同じことは繰り返される。
時代・組織・論理...これもまた、よどみに浮かぶうたかたの如し。
お疲れさまでした~!
激戦区での活躍、期待しております。(身体と心を病まない程度にね...)
NR試験室 二見