2020/01/16
【こだわりの店づくりは土間コンにも】
「ここのコーヒー店はね、チェーン展開しているんだけど、こだわっているんだよ」
代行試験の最中、手持ち無沙汰な監督とポンプ屋さんの話が耳に入る。
「ハワイアンな雰囲気を出すためにね、ヤシの木を植えるんだって」
「だからさ、寒いところには出店しないみたいよ」へぇ~!、とポンプ屋さんも頷く。
小耳にはさみつつも、試験は無事合格。打設もすぐに始まった。
道具洗いなどを済まし、打設の現場を一瞥する。今回は土間コンだ。
しかしよく見てみると、土間コンといっても、あちこちの型枠に段差が多い。
監督もあれこれと指示を出しつつ、左官屋さんの動きを眺めている。
「ここはねぇ、仕上がり高さが色々なんで大変なんだよ」
こちらの疑問点を察したかのように、あちらから声をかけてきた。
全体を眺めると、段差は大きく分けて3段階。
高いところ・中央の島部分・低いところ。
なるほど、なるほど!
コーヒー店だと認識すると、全貌が見えてくる。
・中央は左官で仕上げているので、一発仕上げの厨房
・そこより低いのが、カフェスペース
・道路沿いの外縁、一段高くなっているのは屋外テラスか?
監督に問うてみると、
「そうそう、よく分かったね!」とお褒めの言葉を頂いた。
「天気が保ちそうで助かったよ。
仕上げ高さが違うだけで、手間は倍以上だからね~」
雲がなければ富士山を望む絶景スポット。
新しいカフェスペースは3月末に開店予定。
計画が着々と進むのを定点観測できるのも、生コン業の醍醐味のひとつ。
ハワイアン以外にも、店舗の裏側には見えないこだわりが、隠されているんだな。
NR試験室 二見