2020/01/22
【無理を通せば、道理が引っ込む・エアが増えれば、水は引っ込む・推定単位水量】
質量保存の法則
運動量保存の法則
エネルギー保存の法則
閉じられた環境内では、総量が不変である。
これが一連の「保存の法則」のポイント。
生コンの単位水量試験の依頼が、たまにある。
(と言いながらも、この頃よくやっている気もするが...)
同僚にも単位水量試験に行ってもらえるよう、丁寧に解説する。
全体像からつかめば、そんなに難しいことでもない。
・配合表から、各材料の重さと密度を入力
・エアメーター込みで測定した重量を入力
・パチンとエンターキーを押せば、「推定単位水量」が一発出力。エクセル万歳!
実はスマホでも、同様の計算アプリが無料で出ている。
この便利な世の中に感謝、感謝!
実際入力してみると、測定値しだいで、この推定値は結構動く。
下限値3%~上限値6%(4.5±1.5%)までの差は、50㎏/m3くらい。
単位水量で50㎏/m3異なるとなると、ちょっと無視できない量である。
「単位水量」と「空気量」の相関性は、図を描くと理解の助けとなる。
材料のうち、セメント・砂・砂利は一定である(というのが前提)
1000ℓからそれらの合計を引いたものが、「水」と「空気」の合計。
その数値に、測定した空気量を逆算すると、「推定単位水量」が求められる。
(あくまで<推定>なのは、材料にも種々バラツキがあるから)
エアが増えたら、水がその分減る。
水が増えたら、エアがその分減る、といった相関性。
「ムリムリムリムリ!それはできないよ~」
「イヤイヤイヤイヤ!そこを何とか~」
世の中、そんな会話をあちこちで耳にする。
「じゃあ、奥の手で」「あぁ、奥の手で」
奥の手で、手を打つということは...
「無理」を通し過ぎると、引っ込むところは「道理」です!
NR試験室 二見