2015/11/02
「生コンを通じた情報プラットフォーム」オープンイノベーション
人生は人との出会いで劇的に変化することは誰しもお分かりのことだと思います。現在の私(あなた)の評価は周りにいる人たちからの評価であり、地球の裏 側に住んでいる人の評価で私たちはあまり凹んだり切ない気持ちになったりはしません。だから身の回りにいる人に尽くそう、ということになるのですが、さて その身の回りにいる人たちはどのようにして身の回りにいるのかと言えば、家庭や義務教育の学校を除けば、これまで私たち自身が意志の力または環境の影響で なんとなく選んだ決定の結果だったりします。
私は生コンを選んでいます。家業であることが最大の理由ですが、とりあえずなんとなく初めて見ましたが今は天職だと思って毎日を過ごしています。せっか くの一度の人生で天職にいるのですから、できるだけ成果をあげたい。水の次に流通する材料のこの業界でできるだけ効率的な仕組みや成果を生み出すことがで きれば、それはすなわち社会の基礎たる絶対不可欠な要素をよりよくすることにつながることですから、絶対にやり遂げたい。
評価もそうですが、何か成果を作り出すためにも必ず必要なのは良い縁です。10年前の私は良縁を求めて彷徨いました。生コンに関係していそうな法人・個 人は手当たり次第アプローチしてみました。今から思えば見渡す限りの砂丘を彷徨い砂粒サイズのダイヤモンドを探すようなもの。それでも若さと情熱はそれな りに火を燃やし続けそれなりの人たちに出会うことができます。
様々な地域に存在する同業生コン製造の担い手、それを使う地域の土木・建築会社、全国を支店で繋ぐ大手ゼネコン、生コンに使われる諸材料に携わる全ての 人たちは理想を通じて繋がれば必ず大きな成果を生み出すことができる。けれども、会社という個別な利潤追求団体ごとに区分されている社会ではそんなに簡単 なものではありません。
オープンイノベーションということばがあります。組織や枠組みを超えて共同し課題解決策やアウトプットを作り出す行為。実はこれ、生コン工場のためにあ ります。法人・個人も必ず持っているのは独占欲ですから、「成果は俺のもの」とついつい取り分を主張しあって地域や枠組みを超えた取り組みは入り口の条件 設定がとても慎重な作業になるはずですが、生コン工場の場合は課題解決策や成果が生まれたとしても独り占めできない。する必要がないのです。
以前にも説明しましたが生コンは1時間半以内に運べる地域でしか商売のできない存在です。普通に考えると弱みになるのですが、オープンイノベーションの時代、実は強みになっている。成果を生み出す作業そのものは共同するけれど、成果の刈り取りは1時間半の中で独占できる。ものとしては地域枠組みを超えられないけれども、こととしては地域枠組みは超えられる時代。
5年目を迎えたGNN元気な生コンネットワーク。生コンプラットフォーム。そこでは数多くの関係法人と個人が相互に結びつき、日夜多くの成果が生み出さ れています。第4回GNN技術発表会。今年も素晴らしい笑顔の話で大成功を収めることができました。これからも永久に社会の基礎資材を安定してお届けでき るように、生コン産業の一員として張り切ってまいります。これからもよろしくお願いします!!
専務取締役 宮本充也