2020/01/27
【どういう仕組みで凍らないの?・防凍剤】
夜の外気温が0℃を下回る。
そんな環境下では、生コン打設にも気を配る。
・朝いちで打設する
・養生マットを敷設する
・練炭で初期加温養生する
などなど、現場の規模によって対策は様々。
そのうちのひとつ、「防凍剤の混入」が、今季初適用された。
この手法、ミキサー車に後添加するだけ。
それで防凍作用が得られるという簡単なもの。
とはいえ、その投入方法には注意点も、もちろんある。
まず、「どのくらい入れたらいいのか?」
メーカーカタログによると、使用量は現場の状況に左右される。
長野や新潟など積雪が多い地域と、静岡県では寒さの質が違う。
その使用量(投入量)は、寒さが厳しいほど増える。
NRでは、一斗缶(18㎏)での投入を行っているので、その目安をカタログより抜粋。
・予想される最低気温が0℃ならば、2m3に1缶
・予想される最低気温が-5℃ならば、1.5m3に1缶
・予想される最低気温が-10℃ならば、1m3に1缶
カタログによると、荷姿は3種類。
5㎏の小容器・18㎏の一斗缶・200㎏のドラム缶
ここで大事な注意点が1つ。
この防凍剤は液体なので、単位水量の一部とみなされる。
よって使用量に従い、練り混ぜ時にその分の水量を引いておく。
これを忘れると、単位水量が 9ℓ/m3も異なるので、スランプへの影響は無視できない。
代行試験のことを考えるとゾッとする...
とはいえ「防凍剤」を入れた時点で、そのコンクリートは「JIS外品」。
例の如く、「JIS外品」であれば、代行試験の結果は参考値に過ぎない。
では、「どういう仕組みで凍らないのか?」については、また次回(つづく)
NR試験室 二見