2020/02/12
【えっ、あなたもう来ないの?・組合による共販体制】
「次回の打設までは、うち(NR)で来ます。
その次からは別のプラントからの出荷になります」
9月から半年間通っている現場。
現場監督だけでなく、設計担当者との顔もなじみ、会話を交わす。
「えっ、何で?」
「せっかくここまでやってもらえたのに」
「引き続きおたくに来てもらった方がいいんだけど...」
「組合で決められている持ち分が終わったみたいなんですよ」
「何、それ?」
これ、真っ当な疑問。
かつて自分も不思議に感じていた。
大口案件の場合、あらかじめ「組合」にその情報がもたらされる。
その総量を「組合」主導で、各工場へと割り振る仕組みとなっている。
例えば、10000m3の出荷予定があり、納入プラントが3工場あった場合。
3300m3・3300m3・3400m3、と割ったり、
3000m3・3000m3・4000m3、と振ったりと、各持ち分はその都度異なる。
「その振り分けの根拠って何なんですか?」かつて聞いたことがある。
ところが、誰に聞いても明確な応えが得られたことはない。
工場の規模、実績、キャラクターなどなど、様々な要素に拠るらしい。
その辺り、関わる背景が多過ぎて、簡単には説明できないのだろう。
・ひび割れ対策として、「収縮低減剤」と「膨張材」どちらが有効なの?
・「BBセメント」と「Nセメント」どちらがひび割れしやすいの?
・ひび割れ補修は、先にやるのと後にやるのでは、どちらが正解?
こんな質問にも、様々な要素が多過ぎて、簡単には説明できない。
生コン業界、ハードもソフトも一筋縄では伝わらない...
「えっ、あなたもう来ないの?」
「えぇ、次回の打設まではうちで来ます」設計屋さんへの返答。
「じゃ、その次からは誰が来るの?」
「たぶん、その出荷プラントの試験室が来るかと思いますが」
「何だぁ、いろいろ教えてもらえて良かったのになぁ」ありがたいお言葉。
「ありがとうございます。残りの構築も無事終了することを願っています!」
半年間の構築が、あちこちに点々と散らばっている。
進捗も様々だけれども、工期終了まではあと半年。
ドデカイ案件。生コン打設に関しては、せいぜいあと2~3ヵ月。
こんな国家レベルのプロジェクトに関われたことに感謝!
NR試験室 二見