2020/02/19
【そこに長く留まることは許されない・奥の細道】
現場代行試験。おおよそ、生コン車に先行して試験の車は現着する。
試験場所を探したり、状況を伝えたり、何かとバタバタしているのが常である。
市役所発注の土木工事。
見渡す限り拡がる田んぼの中で、農道の擁壁を構築している。
この現場。車の通りも少なく、天気も良い。
ここら一帯、風もなければ、気温も穏やか。
仕事でなければのどかな雰囲気の元、ゆっくり一服と行きたいところ。
ところが、打設箇所へのアプローチは、奥へと続く長い細道。
あらら、試験道具を展開できる場所がない...
監督に聞いてみると、「あ~そうか」と気にしてない模様。
「生コン車が入ってから、試験車入れたらどう?
生コン車の前でやってもらえばいいから」という提案。(たまにこれ、言われます)
今回の現場。必要数量は4.6m3出し切りという、ちょっと惜しい数量。
1台で運べるのは4.2m3まで...よって、2台運搬となり、2.3m3の2台積みとなった。
「いいからいいから。ゆっくりやってよ。待たせてもいいからさぁ!」
などと言われたって、生コン車を留めることが、僕らにとっては一番の罪悪。
顧客満足ファースト!配車効率ネクスト!
その次の次、さらに次くらいが試験室のポジション⁉
さて、覚悟を決めて生コン車が入った後をついていく...
停まるや否や、必死のパッチで準備を進める。
タッチ&ゴー!ヒット&アウェイ!ヒール&トゥー(オートマ⁉)
ささっと試験を済ませ、写真・撤収・その場を立ち去る。(やっぱりこんな時に限って40㎜なんだな...)
ねこ一杯の残コンを戻すと同時に1台目終了!
生コン車を留めることなく、次の配車へとつなぐことができた。
丁寧な仕事も美しいけれど、スピード感も時には重要。
誰も見ていない所で、あくせくと汗をかくのも、また一興。
NR試験室 二見