2020/02/20
【私をスキーに連れてって・私の轍(わだち)を踏んでって】
ドライバーさんの中には、生コン車に乗る前、
もっともっと大きな車に乗っていた人もいる。
トレーラー・ダンプ・レッカー、などなど。
生コン車に比較して、長さも幅も特車レベル?
経験豊富なドライバーさん達。
修羅場をくぐってきているだけあって、その運転技術は高い。
今回の現場もなかなかの難易度。
崖崩れが起こった傾斜地の対策工事。
・10t大型車指定
・登り坂へとバック進入
・途中90度、直角に曲がりつつ、まだ登る...
死角には伐り土が迫り、右後方には住宅屋根が張り出す。
鉄板が敷いてあるとはいえ、ちょっと濡れるとそれも滑りだす。
実際、生コン車が数センチ横移動したこともあるという。
「出来ればあそこには行きたくない!」そんな気持ちにも頷ける。
そんな話を聞いている中、1台目の生コン車が到着。
運転しているのは女性ドライバー。いざ、難所に挑む!
登り坂に初速をつけてバック進入。
そのまま勢いを殺さずに直角カーブへとすべり込む。
死角の伐り土までバンパーが数センチ...うわっ、当たる⁉
そう思った瞬間、車体がピタリと停止。すぐさま切り返す。
住宅屋根をかわしながら、一発で難所をクリアした!
お見事!見えてるとしか思えない絶妙なタイミング。
「左のバンパー、どうやって分かったんですか?」
その秘訣を聞いてみると...「勘だよ、勘~!」と屈託のない笑顔。
「後の車も同じように切り返したらぶつからないよ~」
「私のわだちを踏んでって!」
格好いいなぁ。ホイチョイ・プロダクションに映画化してもらいたいところ。
主演は、原田知世あたりだと、尚良し!(ちょうど同世代でもある)
注)ホイチョイ三部作(古いのか?もしや...)
『私をスキーに連れてって』
『彼女が水着にきがえたら』
『波の数だけ抱きしめて』
NR試験室 二見