2020/04/20
【月はどっちにでている?・東西南北 前後左右】
「今日は同じ現場ですけど、2か所で同時打設です」
一日で、300m3以上を打設する大量出荷。
「ゲートは1ヵ所。入って左右に振り分けます」
自社ドライバーだけでは、到底間に合わない。
「はじめは呼び強度が2種類で、18と40を打ち分けます」
外部から、多くの助っ人ドライバーを集めての運搬。
土地勘のある人・ない人それぞれに、朝一番で現場の概要を説明する。
ただでさえ狭い建築現場が、この日は生コン一色に染まるのであった。
ドライバーさんによって、説明への反応は様々。
「<呼び強度18>の車は、入って右側のポンプで打ちます。間違わないように!」
ここで、話をイメージしている人はしっかりと聞き返してくる。
自分事として聞いているかどうかが、ここにきて判明する。
「右...?」
「でも本線バックで入って行くんだろ?」
「正面から右?それとも、バックで入った右?」
おっしゃる通り!
<本線バック>とは、対向車を止めて、バックでゲートへと進入すること。
こちらも、軽トラからの視点・通常進入で説明していた...危険危険。
車両が向いている方向によって、右も左も入れ変わるもの。
配合も、大きく異なるから、間違えたら大問題になるところ...
「おっと、そうでした!ええとですね...」改めて説明を補足する。
「<配合18>の方が北」
「<配合40>の方が南側です。これなら間違わないでしょ?」
ここで返ってくる質問も、おおよそ想定の範囲内。
「う~ん......北?、......北ってどっちだっけ?」
「正面から入って右が北。バックで入れば左側が北ですよ~」
と、そんな説明はしない。それこそ混乱を招く危険な情報。
こんな時、我らが静岡県には強力なシンボルが存在する!
「北ですか。北は<富士山>がある方です。富士山が北です」
「あ~、富士山の方ね。了~解!」
これだと一発で説明が終わる。富士山の存在は偉大だ!
ところでこれ。山梨県の人たちはどうなんだろう...?
「富士山っていったら<南>だよぉ」っていうんだろうか。
山梨方面の方々。
ローカル情報があったら、教えてください。
NR試験室 二見