2020/05/27
【押してダメなら、引いてみる・一輪車免許】
土木の復旧工事にて、骨材40㎜の代行試験。
サイズが大きいだけに、採取する試料の量も多くなる。
一輪車(ネコ)に、8~9割くらいの生コン。
これが、非常に重たい...
タイヤの空気が抜けてたりするると、なおさら。
そんな現場に限って、縁石の段差も大きい。
採取に向かった若手が、
ネコの取り回しに往生している。
苦労の末、どうにか、持って来られた。
試験は無事に合格。片付けながら、聞いてみる。
「段差が大きいから大変だった?」
「はい。全然上がりませんでした」
「そういう時にはね、引いてみるといいんだよ。
押してダメなら、引いてみな、というヤツ」
ネコを使って実演する。
「こうやって、後ろ向きに引っ張ると...、上がるんだよね、段差でも」
「なるほど~!」
納得してもらえたようで、ひと安心。
自動車と違って、一輪車には<免許>も<講習>もない。
こうやって、体験と口伝で使い方は伝わっていく技術。
このIT全盛のご時世でも、
そういう分野も、地味にあるんだなぁ。
NR試験室 二見