2020/05/28
【<温度管理>と<時間管理>、どちらが楽?・黒舗装】
「普段、舗装ばかりやっているからなぁ」
「コンクリートはよく分からないんだよね」
河川の災害対策工事。ポンプ打設での現場。
現場監督が、試験の合間に話しかけてきた。
「<舗装>というと、<合材>ですか?」
「そう、アスファルトばっか」
「どっちの方が、扱いやすいですか?」
実際、単純比較はできないだろうけれども、聞いてみる。
「生コンの方が価格が安定してていいよ」(へぇ~)
「組合が強いですからねぇ」と返す。
生コン価格は組合で決められている。
また、地域で統一もされている。(建前上は)
「合材にはないんですか、そういう組合は?」
「協会はあるけどねぇ...それほどでも」(あれっ、言葉尻が濁った)
「<コンクリートは時間管理>、<アスファルトは温度管理>でしょ。
だから結構遠くまで、運べるんだよね。シートとかかけてると温度は保つからさ」
なるほど、そういうことなのか!
人の業では<時間の管理>には手が出せない。
しかし、<温度の管理>にならば、
低下させない対策を立てられる、ということ。
「コンクリートとアスファルト、どっちがいいですか?」
ザックリと聞いてみる。(すごく抽象的な質問だ...)
「アスファルトの方が楽だね~」(おっ、即答)
「慣れもあるんだろうけど、生コンは管理が難しいよ」(その通り!)
若手に代行試験を任せてる間、
監督とそんな話をしつつも横目でチェックする。
監督に、じ~っと見られながらの試験には、
まだまだ耐えられそうにないかな...
監督に、得意そうな話を振りつつ、
代行試験から、話題と視線を逸らせる。
これも試験室のチームワーク。
一朝一夕には、養われない技術です。
併せて、合材の知識も、
ひとつゲットできました!
NR試験室 二見