2020/06/01
【あっちを立てれば、こっちが転ぶ・トレードオフではない関係】
「たぶん、0.7m3で足りるんだよねぇ」
生コン注文・予約の連絡は、事務所に電話がかかってくる。
「日時」「現場名」「配合」、はもちろんのこと、
その「数量」も、細かく指定される項目のひとつ。
「0.5m3だと心許ない...、でも 1.0m3だと多過ぎるんだよねぇ」
型枠容積の計算をしてみた結果、0.7m3に決めたという。
さて、生コン車での配達は、0.5m3以上が条件となる。
(0.5m3以上の注文は、0.1m3刻みで、製造できる)
工場渡しの場合は、0.3m3以上。
(同じく0.1m3刻み。ダンプで取りに来られる方が多い)
「承知しました。0.7m3ですね。
1.0m3以下だと、JISが付きませんけど大丈夫ですか?」
重ねて気をつけておきたいのが、
その生コンが、「JIS製品」なのか、否か。
当工場では、1.0m3以上の生コンに、
「JISマーク」を付けることができる。
会話のつづき。
「あ、そうだった!それなら、1.0m3でお願いします!」
あまりにシビアな計算をして、
ちょっと足りないというのが一番つらいところ...
現場はもちろんのこと、
プラントにだって、いいことなんて何もない。
あと0.1m3くらいで、足りるところを、
・最低配達数量で、0.3m3以上になる
・JIS製品ならば、1.0m3以上になる
・製品の9割が、不要物として戻ってくる、などなど。
「施工」と「製造」
お互いの関係は、<トレードオフ>ではありません。
NR試験室 二見