長岡生コンクリート
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2016/05/14

三次元設計「仕事と遊びの境界がない」

三次元設計「仕事と遊びの境界がない」

子供のころから慣れ親しんでいる風景、

実は誰かが作っている。

田舎に住んでいる僕も含め、多くの人は普段気にすることもないだろう。

だけど、目を凝らしてみると、手が加えられていることがわかる。


小学生からの友人で土木マンの大矢洋平(正治組)に今日はたっぷりと土木についてレクチャしてもらった。

「三次元設計」

という概念が実に面白い。

僕は生コン屋→材料メーカー、だから測量だとか設計だとかは門外漢。

通常土木屋は現場が決まると発注者(主に国県市町村)から渡された設計図書に基づいて工事を始める。

具体的に言えば、図面(平面図・立面図等)に引かれた線や面を、

現実の形にしていく。

それらは、紙に描かれた二次元の概念だから、

・設計者の頭の中にある三次元イメージが二次元の図面に細分化され

・契約がなされ

・改めて現場を仕切る技術者の頭の中で二次元を三次元イメージに変換し

・それを形にしていく

そんな流れだそうだ。

現場を仕切る技術者の頭の中での変換、変換の過程でその作業を補うために、

「丁張」

chohari.jpg

(↑こんなの)

と呼ばれる道具を使って2つの二次元図面を現実の場所に再現していたそうだ。


三次元設計・測量という技術がある。

それは、与えられた図面から三次元設計図面を起こし、

そのデータを測量機(トータルステーション)に記憶させて、

リアルタイムに正確な位置を知ることができる技術。

これによれば、もはや「丁張」はいらない。

そして、MC(Machine Control)という概念は更に、それらすべてを作業機械に搭載することによって、

測量機すらなくとも、自働的に提供されるガイダンスに従っていれば、作業ができちゃう。


曰く、こうした技術は今のところまったく一般化されていないそうだ。

僕の経験から言ってもなんとなくわかる。

「これやったらすげー楽なのに、なんでみんなやらないんだろう」

という疑問。

大矢洋平は目を輝かせて、まるで新しいおもちゃの可能性に胸躍らせる少年のように、

「仕事をしている」

面白すぎるから、寝食を忘れる。

寝ても覚めてもそのことばっかり考えている。

だから、さっさと三次元設計を身に着けてしまう。


一般的にこうした技術が浸透しないのは、

「仕事だから仕方ない」

と思っているから、とりあえず「やれ」とか「やらなくちゃ」となっているものについては、

自分の、

・時間

・労務

を必要最低限提供するという発想になってしまうのだろう。


YDNやんちゃな土木ネットワークやGNN元気な生コンネットワークには、

遊びなんだか仕事なんだか、ほぼほぼ境界線がなくなってしまって、

たのしそうにしている人が実に多い。

そんな人ばかりが集まるから、無限のアイディアが生み出されて、

そこには、自然と新しいことやスリリングなことが、集まってくる。

「仕事だから」

という動機で生み出されたものが面白いはずがなく、

ひたすら面白いからやっていることが、つまらないわけがない。

僕たちは業種の垣根を超えて連携し、

互い役に立つアイディアを交流させている。


当たり前のことだが、

そんな心躍らせる少年・少女のみんなが作っている道路や橋やビルを、

世間の人は使いたいに決まっているはずだ。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士