2020/06/16
【建築条件付き宅地分譲】
この「建築条件付き」って何ですか?
疑問に感じて先輩に聞いた記憶も、今は昔...
田舎の町にも、分譲住宅が立ち並ぶ昨今。
あちこちの山を削って、住宅用地が開墾されている。
住宅建築に欠かせないもの。
それが、基礎としてのコンクリート。
捨てコン・ベースコン・立ち上がり、をはじめ、
外構ブロック、土間コン、犬走り、などなど訪れる回数も多い。
さて、そういう分譲地には、
決まってきれいな看板が立ち並ぶ。
そこに<必ず!>書いてある文句がこれ。
「建築条件付き」
当時の先輩が教えてくれた答えは単純明快。
「建築する条件が付いてるんだよ」(そのままだ)
「どんな条件が付いているんですか?」(いま一度、聞く)
「これはねぇ、建築する会社が決められてるんだよなぁ!」(あ、そういう条件のこと)
当時の先輩は、設計事務所の建築士。
注文住宅を設計している立場としては、商売敵な訳だ。
その空気感から、追加の質問はできずじまい。
はじめの投げやりな返答は、そういうことか...
看板の文字を見て、
そんなやり取りを久しぶりに思い出す。
web全盛の今、改めてこの言葉を検索してみると、
さらに詳しく知ることができたので、記憶をアップデート。
「建築条件付き物件」とは、売主が買主に対して、
・「指定の建築会社で」
・「一定の期間内に」
・「住宅を建築すること」という条件を指定する物件のこと。
そのメリットは、
・土地・建物を別々に購入するよりも割安になることもある。
・建売住宅と違い、間取りの自由度が高い
デメリットとして、
・設計の自由度は低い
・建築期間の制約がある
記憶の紐付けから甦る映像は、
時期も環境もぶっ飛んでくるところが面白い。
NR試験室 二見