2020/07/25
【技士には伝わる専門用語・表面水】
「朝いちの表面水の違い、ですかね?」
大量打設の時には、商社から派遣されてくるデリバリ。
生コン1台目の試験結果。
<基準値 -2.0㎝>を見ながら、問いかけてきた。
さすが、<コンクリート技士>なだけあって、
問いかける質問も、専門的なことを聞いてくる。
「そうですねぇ...」と前置きをしてから、
「朝いちの表面水は、基準値まん中付近でしたけどね」と回答。
デリバリからは、ちょっともの足りない表情が返ってくる。
専門的な質問には、専門的に応えるのも、また礼儀。
「まぁ、1車目は傭車ですし、初積みなので、ちょっと締まったのかも知れませんね。ほら、2車目以降の自社の大型だと、目視で、え~と、中央上目くらい、ってところじゃないですか」
一気に専門的な説明をくり広げると、
「おぁ、なるほど、なるほど」と納得してもらえたようだ。
普段は極力、専門用語を使わないことを心掛けている。
しかしたまには、こういう説明が伝わる会話も、刺激的で面白い。
代行試験の試験室職員。
現場では、そんな風に質問されることも、少なくありません。
NR試験室 二見