2020/11/11
「生コン屋さん地元山火事でも大活躍!消火活動に必要な水利の提供」野村マプロ熱海工場・稲村生コン
生コンをもっと身近に
山林火災の鎮火に活躍する消防隊員の写真(提供:野村マテリアルプロダクツ)。
山林火災の鎮火に大活躍の野村マプロ熱海工場と稲村生コン。
なんと、偶然知ったのだが、大活躍する消防団員の派手さの陰で、僕たち生コン工場がひっそりと活躍していた。
パートナー企業の野村マテリアルプロダクツの野村勝也さん(代表取締役)との何気ない情報共有の中で、
「そういえば、11月9日の熱海の山火事対応を地元ミキサー車が水運搬している映像をみました。野村さんも参加されたんですか?」
という小松社員のナイスな質問があった。
「一昨日の熱海の火災はミキサー車の写真がないんだよね。稲村さんとうちの熱海で20台以上水を運搬したみたいだよ」
と、勝也さんからのコメントに度肝を抜かされた。
知られず、フィーチャーされず、大活躍の生コン工場。
しかも、社長がどうこうリーダーシップを取るわけでもなく、野村マプロ熱海工場の皆さん、そして稲村生コンの皆さんは見事に柔軟に水利提供を果たした。
水道が整備されていないことも多い山林火災では推理の確保が実に重要となる。
そこで、6m3もの水を運ぶことのできる生コン車が大活躍というわけだ。
地域によって様相は異なるようだが、地元生コン組合や生コン工場と消防署がタイアップしているケースは少なくないようだ。
日頃の訓練が今回のような有事に生きる。
素晴らしい事例だと思う。
(写真は野村勝也さんのFacebookより引用)。
知られていなければ、活躍のしようがない。
こうした事実は埋もれさせてしまうのはもったいない。
業界内の新聞での露出では意味がない。
もっと広く一般に生コン工場の価値が知られなければ、僕たち生コン産業はみんなが求めている活躍や貢献を果たすことができない。
「生コン屋さんがもっと身近に」
「知られていないことは存在していないのと同じこと」
生コン工場に勤めている人たちは誰もが誇りを持って仕事をしている。
産業の中にいる人たちは知っている。
ただ、70年以上の歴史を数える生コン産業はこれまでひたすら内向きの情報共有に努めてきた。
どこそこの生コン組合の理事が交代しただの、セメント価格が上がっただの下がっただの。
もちろん、そうした情報発信も大切にしなければならない。
ただ、業界外向きに情報発信をするという態度がまるでなかったため、本来「かっこいい」はずの生コンがまるで世間に知られていない現状を導いた。
「自分は、医者です」
「僕は、ITエンジニアです」
「金融に努めてます」
そんなふうに合コンで言えば、それなりに通る職業がある一方、「自分は生コン工場に勤めてます」と仮に合コンで言ったところで、「すみません、生コンて何ですか?」が現実なのだ。
今回のお手柄で改めてわかった、情報発信の大切さ。
もっともっと、広く世間にぼくたちの「できること」が知られてさえいれば、もっともっと異業種や行政などとのコラボレーションが広がっていくだろう。
情報発信。
知ってもらうことの大切さ。
残念ながら、水利提供をした生コン車や運転者の方々の勇姿は写真として残っていないものの、現場ラストワンマイルで果敢に貢献したみなさんに敬意を表したい。
僕たちの活躍を埋もれさせず、もっともっと発信しよう。
生コンは素晴らしい。
生コンをもっと身近に。
宮本充也
その後共有していただいた現場ラストワンマイルの勇姿。