長岡生コンクリート
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2016/07/10

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「土間コンに浮かぶ虹」雨に負けない生コン産業

「土間コンに浮かぶ虹」雨に負けない生コン産業

子供のころ虹には二つあると教えられていた。

家業が生コンと骨材運送を主にしていたため、

幼少期に住んでいた家の庭は仕事の車の駐車・整備場だった。

土間はコンクリートで覆われていてそれは今も同じ。

夏なんかに雨が降るとぷちぷちと音を立ててコンクリートが水を吸う音や、

(コンクリートはわずかだが水を吸う性質をもっている)

車から漏れた油が土間コンの上に滲んで、まるで虹のように広がっていくのが、

そこら中に広がっていて、それを今は亡き父親が、

「地面にも虹がある」

ともっともらしく教えてくれたが、その後同じように、

地面にも虹がある

と力説している人をついぞ見かけたことがない。


長岡生コンに入職して16年が経つが、社内外多くの先輩にお世話になって今がある。

16年きっちり時間が経過しているので、引退したりする人も多い。

駆け出しのころ多くの先輩たちに、父宮本辰雄についての逸話(伝説)を聞かされることがあった。

痩身のぼくからは想像できない人物像を知るにつけ、物心がついてそこそこのころにいなくなった父のことを、

うっすらと憧れることがある。

笑い話として読んでいただければ嬉しいが、

「雨の日は会社の入口のところで木刀をもって仁王立ちしていた」

という思い出話がある。

でづらさんぶ

という言葉があって、出社したあとに雨など天候のせいで1日の仕事がキャンセルになると、

でづらさんぶという三割?の給金が支払われるルールになっていたそうだ。

父としては、それを阻止すべく誰よりも早く待ち構えていて、出社させまいと威嚇していたそうだ。

そろそろあける気配を見せている梅雨の時期はいつも生コン経営者の心の中は土砂降りだ。


生コンは雨がふったら工事ができない。

これが運命だ。

だから、天候に翻弄されている。

晴れたら一斉に仕事がはじまり、そのための作業員が足りなくなる。

集中するものだからボトルネックが発生し様々な問題が発生することになる。

誰しもスマホを持ち豊かな生活をしている2016年の現代においても、

僕たち生コン屋は「雨」ごときに翻弄されている。

雨の日はどうしても仕事ができないから、修理やハツリと呼ばれる作業に、

ドライバーさんたちのリソースを配置することになるが、

それも長く雨が続けば限界があり仕事の確保が困難になるのが現実だ。

だから、雨の日には修理の時に落ちた油が土間に滲んで、

地面の虹が現れる


虹は雨が上がった後の晴れやかな空に現れる自然現象。

生コン産業67年経過しているけれど、なかなかこの雨は上がらない。

地面に滲む不定形な虹に今年も僕たち生コン屋は翻弄されている。


「雨に翻弄される運命」


僕たちはこれに果敢に挑戦しようと思っている。

父が果たせなかった生コン屋の運命への挑戦。

僕が生まれることが分かって決断した生コンプラントのリニューアル。

男の子が生まれることがわかって、父はもう一勝負に出たそうだ。


雨が降っても気持ちがふさぐことのない生コン産業。

雨の日にもきちんとドライバーさんに仕事を提供でき、

一斉に晴れたからと言ってお客様にご迷惑をおかけしない生コン業。

地元のお客様の協力もいただきながら、

そして全国組織GNNメンバーとの連携も行いつつ、

生コン業の再新再生に僕たちは動き出しています。

宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士