2016/08/19
「生コン川柳」イメージって大切
イメージってとても重要だと思う。
生コン・セメントってどんなイメージ?
おそらく、一般には生コンもセメントも「同じようなもん」と認識されてるだろうし、
3K産業でなんとなく辛そうという誤解も受けているだろうし、
そもそもなんですか?ってのが正直なところだろう。
イメージってのは必ずしも実態を表していない。
生コン業はそれほどひどくない。
辛いことを挙げればきりがないが、
・夕方早くに仕事終わることが多いし、
・雨の日は比較的のんびりだし、
・ものすごく遠くまで出張とか転勤とかないし、
・給料もまあまずまずだし、
だけど、子供の頃に生コンにあこがれて目を輝かせながら目指す
そんな産業ではないことは確か。
これはブランディングの欠落が理由。
例えに使って申し訳ないが、アパレルや美容関係はその点
「憧れられる」
わりに、実態はかなりハード。
なんかちゃらちゃらおしゃれそうでもてそうなスマートそうな
というふわふわしたイメージに若者たちは絡めとられ、
実は地獄でした
なんてのはよく聞く話で、
入口や間口を広く取っておいて多くの才能に来てもらう
という目的目線で行けば、生コン・セメントは全然努力が足りない、ということになる。
広告塔という言葉がある。
その業界を代表するイメージを持つ人物ということになるだろうが、
例えば生コン・セメントの広告塔が、
この人です、っていわれたらどうだろうか?(まさつぐさんごめん)
やっぱりイメージって重要で、やっぱり見た目って重要だと思う(まさつぐさんごめん)
そんな生コン・セメント業界に今新風吹き込まれようとしている。
広告塔といえば、メディアだと思うが、僕たち生コン・セメントに関するメディアには、
セメント新聞とコンクリート新聞という2つの会社がある。
その、セメント新聞社の猪熊和子社長の姪御さんで新規事業推進室長の猪熊夏子さんは、
もともと人気スタイリストでアパレル出身のいい匂いしそうな素敵な女性。
まったく畑違いの業界からやってきたので、
生コン・セメント業界的には浮いてるが、
衰退し縮小しようとしている僕たち産業が広く一般に価値を発信するという文脈では
生コン・セメント業界におけるヒルトン姉妹
(姉妹じゃないけど)
だと僕は思っている。
彼女のまなざしは産業内ではなく、産業の外に向いている。
縮小する産業構造の中で業界慣習に従順に人生を全うするのではなく、
浮いているといわれても、広く一般目線でブランディングを実践して、
僕たち産業が適正理解される世の中を目指す多くの野望や企画を持っている。
古い業界のそしてその業界を代表するような立場にあるからその道は険しいはずだが、
それでも果敢に挑戦した第1弾の企画
「生コン川柳」
https://www.cement.co.jp/namakonsenryu.html
よくありがちな安全標語とかなんか誰が読むのかわからない記念冊子だとか、
内輪だけでもりあがろうとするイベントではなく、発信先は確実に「外」に向いている。
アントニオ猪木の言葉にあるが、
「環八の外へ」
というのは、価値のある分野にしたいのであれば、分野の中だけで自己満足するのではなく、
きちんと環八の外へ価値の発信をしなければならないというメッセージだと思っている。
生コン・セメントの新聞だから、生コンセメント関係者に読んでもらえばいいんです
という態度は衰退の第一歩だと思う。
というわけで、僕も生コン川柳応募してみます。
・生コン屋 ああ生コン屋 生コン屋 (生コン産業に臨んだ恍惚の様子を描いている)
・違います セメント生コン 別物です (なかなか理解されない生コン工場勤務者の悲哀を描いている)
・・・(なかなか難しいもんですね)
そしてこのイベント、なんとグランプリには、
あのZENNAMAの阿部会長から直々に表彰してもらえるそうだ
犬ならうれしょんしてしまうところだ。
この企画力が素晴らしい。
閉塞感漂う生コンセメント産業に新風を巻き起こす猪熊夏子さんの今後から
目が離せない。
宮本充也