長岡生コンクリート
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2016/09/01

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「熱き建設技術者による暑中コン対策」九州・沖縄

「熱き建設技術者による暑中コン対策」九州・沖縄

インターウェーブの本社は鹿児島にあります。

鹿児島の隣の県は、

沖縄県

です。

以前出張を計画していた時に沖縄は鹿児島の隣だと思っていたから、

同じ出張に両方の県のアポ先の予定を入れてひどい目にあったことがある。

イメージ的には鹿児島から、

「カーフェリーで2時間」

的なつもりでいたため、なかなか手ごわかったのを覚えている。


今僕はお隣沖縄に来ている。

九州も沖縄も、

とにかく暑い

生コン文脈でいえば、暑中コンが最も配慮されるべき土地柄といえよう。

インターウェーブの読者のみなさんもきっと暑中コンクリートについて、

様々に苦慮された経験をお持ちだと思う。

暑中コン研究の走りは九州は福岡と聞いている。

九州大学の小山研究所はその分野で実に高名であり、

先日福岡大学で開催された建築学会大会でも数編の論文が発表されていた。


今日は思い切り真面目に暑中コンについてお知らせしようと思う。

9月に入り、もうそろそろ秋の気配もなんてこのタイミングで、

とっぷりと暑中コンについて語らせていただこう。

よろしくお願いします。


ここでクイズ。

生コンの温度が上がりやすい環境はどっち?


問一
1.生コン満載で配送

2.10t車に1~1.5m3と余裕がある状態で配送


これは長年暑中コンに携わってきた方でも意外とご存じないのではないか?

そして、もう一つの質問。


問二
1.ホッパー(生コン車の投入口)に蓋をかぶせた場合

2.開けっ放しにした場合


どちらが生コンの温度が上がりやすくなるか、わかるだろうか?

もう、1年も前のことになるけれど、僕たち全国91社の生コン工場アライアンスは、

北は山形から南は福岡まで50台にも及ぶ生コン車の運んだ生コンクリートを、

7~9月末の3か月にわたって温度計測した世紀の大実験を行った。

酷暑の中延べ人数60名にも及び、有名ゼネコンの技術者の方にも多く御参加いただき、

「暑中コンの実像」

を追いかけまくった。

なんと、この実験取られたデータ数はなんと300万件以上に及んだ。

おそらく、これまでもそしてこれからも、同様の規模での暑中コン実験は、

望むべくもないだろう。

それだけの規模であり意義だった。


冒頭のクイズに戻るが、

問一→温度が上がりやすいのは少量の場合(意外ではないか?)

問二→ホッパーを締めている方が温度上昇しやすい

となる。

これ、知ってそうで知らない。

暑中コンに悩む方はきっとインターウェーブの関係者に多いはず。

そして、この度暑中コンの実像はGNN元気な生コンネットワークらの手によって暴かれた。

その結果は多くの学術団体関係者の強い関心を得るまでに至った。


これまで、大学や最先端の研究に、僕たち生コン屋や地方の土木技術者は、

あまり関係ない存在だった

ここにきて、GNNもそうだしYDNその他小規模でありながらも連携をしているグループが、

既存大手をおどろかせるような成果を多く上げ始めている。

それら成果は、多くの大学や研究所の注目を集め始めている。

今年の11月18日に向けて、GNNは既存上位団体との合同の勉強会の準備を始めている。

今までに持っていなかった、

規格委員会への脈

を着々と作り始めているといってよい。


埋もれていただけで、実は有意な技術者は全国に散らばっている。

これまで、彼らが輝けるステージがなかっただけで、

これからは規格作りや政策に対して堂々と意見を言える立場になるべき。

暑中コン一つってみても大きな成果を成し遂げていて、

それはほんの一例でしかない。

「やる気のある生コン屋(→実務者)の連携」

という付加価値は、日本の産業構造を完全に変えてしまう勢いをもっている。

地方に散らばっている建設技術者の連携

これからの日本は中央集権ではなく、

地域に身を置く建設技術者がリードすべきだと考えている。


宮本充也

※GNN第5回技術発表会 今年は11月18日金曜日@建築会館(メイン会場)

1.(AM蔵前橋会場)「GNN×日本コンクリート技術」共催プログラム 土木・二次製品・生コンで創る「建設業の未来図」企画(プレゼン・PD他)

(テーマ)

・人材不足(省人化他)→建設作業員のクラウドを利用したシェアリングエコノミー

・集約化(合理化)

・IoT→先日経済産業省のIoTアワードにProbeシステムが採択されました。

・新事業→コンクリートメーカーの★診断業務サービス(ITを利用したプロモーション)

1.(AMメイン会場)GNNワークショップ活動報告「新しい生コン業の創造」

(PMメイン会場)
2.基調講演「未来の混和剤」
3.国交省回収骨材使用禁止に関するパブコメに関するパネルディスカッション ※行政・大学・リサイクル関連団体・GNN・その他
4.IoTと生コン「プローブシステム」経産省IoT百選採択(?)進捗 GNNマシナリージャパン
5.日本コンクリート技術との合同大懇親会「飲みながら熱き技術論を語れ」
6.GNN活動報告(4編の発表予定)→低炭素(東伸)・暑中コン(寝屋川)・超速攻(あづま)・生コン産廃リサイクル(※スーパーサイクロン)
7.サブ会場プレゼン(今後募集)

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士