2016/09/23
「業界の外へ CONCRETE 4.0」
生コンニチハ。
15年前にはまったく考えられなかった。
地域や枠組みを超えて、同業者が連携をする形。
GNN元気な生コンネットワークは、これまで数多くの奇跡を業界にもたらした。
縦割りの産業構造で拘束・制限されていた、
日本の力強い中小企業
というリソースは、水平の脈を得ることで無限大に開放されることになる。
発足は、2011年4月。
当初5社というとても小規模な交流会だったそれは、
日本全国に眠っていた数多くのタレントを掘り起こし、
生コン企業92社と力強く支える多種多様な周辺企業群は、
現在生コン業界の中で最も勢いと中身のあるアライアンスとして育った。
昨日発表された、
「CONCRETE 4.0」
会場;日本建築会館 時間10:00~17:00迄
GNN第5回技術発表会・第18回技術勉強会の中身を解説したいと思う。
https://genki-namakon.net/information/info/concrete405gnn18gnnin.html
今回は長瀧先生を最高顧問に戴く、日本コンクリート技術社とコラボステージを開催する。
10:00~から、2つのステージで同時刻に2つの発表を行う。
日本コンクリート技術の技術大会が開催される両国会場では、
「コンクリート工事とコンクリート製品・生コンクリートの将来」
と題して、ポスト2020をテーマにした新しい産業構造の在り方について、
生コン・製品双方からパネラーが登場し、ハプニング大歓迎のパネルディスカッションを行う。
併行して、メイン会場の日本建築会館においては、
「○○億円?! GNN ワークショップで何が起こっているのか?」〜その秘密全部お話しします〜
として、2年目を迎えている、「新しい生コン業創造プロジェクト」ワークショップの、
年次報告を行う予定だ。
午後からは、
・基調講演「未来の混和剤」
・【PD】「回収骨材使用禁止に関するパブコメに物申す」
・【IoT】「経産省 IoT セレクション採択」〜コンクリートクライシスの救世主〜
と、当今の生コン業界を騒がしているトレンドについて、多士の発表を準備し、
建築会館内サブ会場においては、それに関連する各種ステージを企画する。
サブ会場に関しては外部メーカー関連団体からの発表も募集している。
さらに、GNN 活動報告として、
・【低炭素】「生コン屋発!環境配慮型コンクリート」㈱東伸コーポレーション 横森 祐太氏
・【暑中コン】「暑中コンクリートの実態」 寝屋川コンクリート㈱ 山路 克昌氏
・【迅速施工】「6 時間 24N の生コンに関する実験」㈱あづまコンクリート工業 毛利 幸一氏
・【スラッジ】「新工法はスラッジの中にある鉱物」 ㈲川端工業 中村 光宏氏
今後の生コン業界に大きく変革をもたらすであろう、
各種研究成果について、GNNメンバーからの発表を準備している。
どれもこれも、見逃せない内容となってはいるが、あえて1編取り上げるとすれば、
「スラッジの再利用技術」
が今最も旬だといえる。
これまで、単なる厄介ものだったスラッジに、
建材を始め数多くの用途開発が現在進行していることは、
CONCRETE 4.0
というタイトルにふさわしい発表と言える。
さらに、5年も前から取り組んでいるIoTに関する発表(Probe)も注目が集まる。
今回は6年間に渡るGNN歩み(走り?)の総決算であり、
東京五輪が4年後に控えた節目の年でもある。
数年後に、変革の象徴、と語り継がれるような、
そんな素晴らしいGNN技術発表会となる予感がしている。
宮本充也