2016/09/30
「生コン屋お呼びでない、空気読め。」生コン屋の地域貢献
お金は空から降ってくるのだろうか?
日々生活していく上で必要となるお金。
一般には給料という形で毎月得ている人がほとんどだと思う。
僕もそうだからなんとなく当たり前になっちゃって、
物事の本質をつい忘れることがある。
やっぱり、お金は天から降ってくるものではない。
生コン屋は生コンを販売してその対価としてお金を得る。
それらが給料を始め各種支出項目に分類され支払われ、
そのお金はまた社会に循環されていく。
その生コン屋がその機能を果たしていく上でもっとも大切なことは、
「生コンが必要とされる」
ということ。
生コンが必要とされなければ、生コン屋は成り立たない。
そして、生コン屋が必要とされる条件は、
「当該地域に経済がきちんと存在すること」
生コンは、水の次に流通する材料だから、経済情勢と完全比例するといってよい。
如上から生コン屋の本来の営業活動(マーケティング)は、
「地域経済の成長に貢献すること」
となる。
理屈ではこうなっているけれど、地域経済の成長を裏付けるような活動は、
「生コン屋お呼びでない、空気読め。」
だったわけだが、僕の住む伊豆の国市も含めて全国の地方自治体(市町)の経済は、
これまでの在り方で順調に経済規模を成長させているだろうか?
護送船団、縦割り行政、人口半減(流出)・グローバル化
高度経済成長下には有効だったいくつかの手段は、
現代完全に陳腐化している。
これまでのやり方、プロの拘りが、ぽんこつ級に役立たずになっている。
僕の住む町伊豆の国市も御多聞にもれずのところで、
市の経済のエンジンだった観光業もマイナスを続けている。
30年前にはにぎわっていたとされる温泉場もひどいものだ。
問題意識を持った伊豆の国市政策戦略課の大澤さんから、
「観光業にこだわらない、異業種が高め合う新しい町おこし」
が提唱され、昨日第1回伊豆の国市観光まちづくり協議会がスタートした。
当社長岡生コンは伊豆の国市で唯一の生コン事業所となっている。
つまり、伊豆の国市に経済発展がなければ、そのままズバリあおりを受ける存在。
「当事者」
だ。
誰かがやってくれる、そんな幻想はもう終わっている。
そして、これまで通用してきた方法論は跡形もなく陳腐化している。
僕は生コン屋、今から勉強したって観光のプロにはかないっこない。
それなら、素人丸出しKY(空気読めない)丸出しの町おこしだってありなんじゃないか?
そんな文脈から、KYついでにリーダを買って出てみた。
おそらく30年くらいは現役で伊豆の国市で生コン業を営んでいくことだろう。
伊豆の国市の経済は僕自身が当事者となって責任を果たしていかなくてはならない。
観光業以外が観光業においてどのようなリーダーシップを発揮できるだろうか。
専門家が聞いたら馬鹿にするだろうし笑われるだろう。
ただ、専門家ですら打開策を見いだせないのなら結果から言ったら、
専門家もその程度。
日本全国の生コン業を取り巻く地方経済の低迷という問題。
この取り組みを通して、地域の中小企業(生コン屋とか)が地域経済の発展に光を当てる。
そんなテーマを開拓していければこれに勝る喜びはない。
宮本充也