2016/10/20
「変革を見逃すな」
様々な分野で規制が壊れようとしている。
これまで縦割りの脈で規定されていたリソース
ヒト・モノ・カネ・情報
の流動性が一気に高まってきている。
それはまさかの生コン業界にも波が訪れている。
「1.5時間の壁」
生コンクリートはJIS規格により荷卸時間が定められている。
さらに、
独占禁止法の適応除外
ありていに言ってしまえば、「カルテルしていいよ」の業界
高度経済成長を前提に設計された生コン業界の在り方は、
新しい時代局面を迎えて今その骨格がきしみ始めている。
その兆候は業界関係者が知るところである。
従来であれば、
静岡の生コン屋と大阪の生コン屋、
福岡の生コン屋と横浜の生コン屋、
交流なんてありえなかったし意味もなかった。
静岡の生コン屋にとって、横浜の生コン屋の業界環境なんて、
「へ~」
という暇つぶし・参考程度でしかなかった。
GNN元気な生コンネットワークの6年の経験はその現実を変えた。
地域や枠組み(所属組合・カルテル)を超えて同じコンセプトを語り合う場。
そこでは、非常に利害が絡み合ってだけど思いやりの深い本気の交流の蓄積が生まれた。
更にICTやIoTといった現代の手段はその成長スピードを倍加させた。
縦割りの産業構造の中でどうしても解き放たれることのなかったリソース。
生コン工場
底辺に位置する業態は今縦の殻を壊され、水平の脈で解き放たれようとしている。
INDUSTRY 4.0
第4次産業革命
ローテク産業生コンに限っては、そんな魔手は及ばないだろう。
そのように高をくくってきた利権を蝕むお歴々にとっては、
そのスピードは早すぎてきっとわからないと思う。
今生コン業界に起きようとしていることはとてつもない変革といってよい。
ネーミング「CONCRETE 4.0」というコンセプトは、
東伸コーポレーション廣藤社長によるもの。
常に社会全体を見つめている。
社会全体における生コン工場の役割。
そして、自社の役割。
これまでの生コン業界に対しての反省とそれを踏まえた課題設定。
人は変化を嫌う。
これは真理だと思う。
ただ、変化をしなければ生き残れない。
これも事実だ。
農業革命があり、工業革命があり、情報革命があって。
物事が変革するときには必ず大きな波が訪れる。
今、生コン業界はその波を目前に見つめている。
Post 2020
需要がつるべ落としのように激減する時代を目前に控え、
業界環境はIoT、AI、ビッグデータetcこれまで必要としてこなかった、
新しいフォーマットが僕たち生コン業界にも押し寄せようとしている。
新しい波、CONCRETE 4.0
・目を背けて逃げるのか
・変化ととらえて進むのか
いつの時代も、僕たち当事者は選択を迫られる。
変化や選択は常に怖い。
一瞬の空白に胸がかきむしられる。
そんなときに、孤独ではなく、見渡す周囲に同じ思いを持った、
生コンに真剣に取り組んでいる同志や仲間がいるのといないのとでは、
成果もまるで違うだろう。
これまでの4回とはまるで異質な、
具体的な変革の匂いをきっと業界の誰もが感じていることだろう。
凡そ1か月先の11月18日土木の日に、
東京建築学会において何かが起きる。
「変革を見逃すな」
「当事者になろう」
宮本充也
https://genki-namakon.net/information/info/concrete405gnn18gnnin.html