2016/11/10
「人のためのコンクリート」事業所内保育・白石建設
理屈では出来るんだけど、実際やるのは難しいし大変。
そうゆうのって、たくさんあるけれど、
その一つが、
「事業所内保育」
政府主導で女性の働きやすい労働環境がうたわれているけれど、
ある程度規模のある大手企業でないかぎりその実践は難しかろう。
僕などは事業所内保育の発想すらなかった。
さすが、岡山県名うての白石建設の武南社長の発想は天才。
武南社長と初めてお会いしたのは4年程前だったろうか。
「音クリート(オンクリート)」
という発想に度肝を抜かされた。
製造している最中にミキサーに内蔵されたスピーカーで生コンに音楽を聞かせる。
まあ、もう少し読んでいただけましたら幸いです。
生コン1立方メートルには4~5%つまり、
40リットル~50リットル程度の空気が内包されている。
その空気の中に、家を建てる夫婦の付き合ってた頃、
よく聞いていた懐かしの音楽を、封じ込める。
そんな、家の基礎。
なんと、ストーリー豊富な生コンだことだろう。
しかも、大真面目に白石建設さんは、がちでミキサーにスピーカーが内蔵されている。
ふと、思いつくことはあっても、
「本当にやっちゃう」
のは、一部の天才しかできないことだ。
白石建設さんは、とにかく女性が多い事業所。
半分以上女性なんじゃなかろうか。
子育てと仕事の両立の大変さは、
僕は身の回り野人たちにほとんど依存してしまってるからわからないけれど、
武南さんは常に社員の方々の幸福を考えていて、
それが結果的に組織に素晴らしい文化や合理性を産み出している。
僕が尊敬する生コン経営者の一人である。
きっと、事業所内保育を実践している生コン工場は白石建設さんだけだろう。
経営者は常にお金のことを先に考えがちだけど、
お金は結果でしかない。
理想論ではなくて、結局人が輝くからそこに富が生まれる。
改めて今回の白石建設訪問でも、大切なことを思い出すことができた。
「コンクリートから人へ」
「人のためのコンクリート」
宮本充也