2020/10/20
【特殊な手道具・tetrapod-2】
「この4枚の型枠って、しっかりと組み上がりますか?」
テトラポッドの製作現場にて、実際に組み立てている職人さんに問う。
「3枚までは、簡単に組み上がるよ」
なるほど、なるほど。拘束がない分、孔の位置も合わせやすいようだ。
「最後の1ピースのズレは、どうやって合わせるんですか?」
この手の型枠は、歪んでいるのが当たり前。
すると職人さんは、型枠の裏から、特殊な形の棒を出してきた。
「こいつで、無理やりこじって入れるしかないねぇ!」
先端が二股に溶接された鉄筋棒。
確かに、2枚の板を挟んで、ひねり込むのに適した形状をしている。
「へぇ!これ特殊治具じゃないですか。自分たちで作ったんですか?」
職人さんは、言葉を語らず、ただ頷くだけだった。
マニュアルにはない工夫。
それこそが、現場・実践レベルのアイデア。
現場内を眺めていると、
いろんな工夫が目に入ってきました...
(つづく)
NR試験室 二見