2020/10/23
【腰にはハンマ一丁・tetrapod-5】
テトラポッドの型枠は、基本の4枚で構成されている。
それぞれが同じ形状なので、汎用性も高い。
その型枠の相互をつなぐものは、
<ピン>と<コッター>(テーパーの付いた楔状のもの)
どちらも、ハンマーで叩いて締まる仕組みとなっている。
あとは端部の開口部を塞ぐ、エンドプレート。
こちらは、クランプで締め込む仕様。
クランプの先端部分(ネジの反対側)にもピンが使用されている。
こうすることにより、何が違うのかというと、
型枠の組み立て時に、<余計な道具は必要ない>、ということ。
極論、職人はハンマ一丁、
腰にぶら下げとけば、作業ができてしまう。
さらに、生コン作業をしていると、
必ずどこかにこぼれてしまうのが宿命...
そのこぼれた先に、ネジ山、
または細かい接合具があると、その処理に手を取られます。
反面、<ピン>や<コッター>であれば、
多少、生コンが付着しようが、あとから叩けば済むだけの話。
つくづく生産性を高める工夫が感じられる形状ですね。
(つづく)
NR試験室 二見