長岡生コンクリート
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2020/10/24

【ちょっとだけ短い脚・tetrapod-6】

【ちょっとだけ短い脚・tetrapod-6】

いままでは、型枠の形状・施工の段取りといった、
目に見える現場の工夫を紹介してきました。


対して、生コンを打設している時の工夫は見えにくい。
何しろ、固まってしまえば、製品としては同じですから。


同じ型枠で、同じ場所、同じ配合で製作している。
そりゃあ、同じものが出来上がるだろうことは想像に難くありません。


しかし、打設時にだってちょっとした工夫をしています。
そこが見えない工夫であり、見えない美学でもあります。

IMG_1668.jpg


さて、生コンは水で練って作る製品です。
なので、時間が経つと一定量の水が分離します。


この現象は、<ブリージング>などと呼ばれ、
それに伴い、抜けた水の分だけ打ち込み面が下がってきます。


型枠の高さが大きければ大きいほど、
この下がり寸法も大きくなるのが一般的。


では、下がった分はどうするのかというと...
時間が経ってから、もう一度、固まる前に継ぎ足します。


これによって、型枠に満充填され、
テトラポッドの4本の脚長が揃うことになる。


実はこれ、海岸で実物を見た時に、
継ぎ足していない製品を見つけたことがあります。


1ヵ所だけ、他よりも短い脚...
そんな専門的な視点では、誰も見ていないでしょうけどね。


NR試験室 二見

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士