2015/08/05
「道路はゴミ箱?」 生コン経営者ブログVol.2
アスファルトとコンクリートの話をする。
一般に暮らしの中で道路・舗装の材料がなんであるかなどあまり考えることがないと思うが、今日は道路の材料について話をしたい。
道路の材料には大きく分けてコンクリートとアスファルトがある。
ご存じない方が多いと思うが、我が国の場合舗装の大半はアスファルトとなっている。
それでは世界的に舗装の材料はアスファルトがトレンドなのかといえばそうではなく、アメリカやお隣韓国などでは実はコンクリートの方が一般的だったりする。
なぜか。
いくつか理由は挙げられると思うが、原因の一つとして日本が産油国ではなく原油を輸入して石油を精製している国であるということがある。
精製する過程で発生する副産物→ゴミ→アスファルトの処理は国を挙げての問題であるから、全国の道路をゴミ箱にしましょう、というふうになったのだろう。
ゴミを有効活用できるのだから最高。
誰しも納得できることだが、ここで意外と知られていないのは、生コンクリートの原材料セメントの半分はゴミのリサイクルという事実。
皆さんが1年に1立方メートル使用している生コンクリートの主原料は実は半分ゴミでできているのだ。
コンクリートとアスファルトはどちらもエコだとすると、じゃあそれぞれにどのような特徴があるだろうか。
10または20年前と今を比べて見て実感できる大きな変化はいったいなんだろう。
次回からはあまり語られることのない実感することのできる環境問題と道路舗装の因果関係について考察を深めていきたいと思う。