長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2021/08/10

「顧客は欲しいのはドライテックではないということを実感した1ヶ月」月刊透水性コンクリートVol.49

「顧客は欲しいのはドライテックではないということを実感した1ヶ月」月刊透水性コンクリートVol.49

誰が読んでるとも知れぬメルマガも今回で49回目。ブログの1篇をメルマガとして取引先に一斉送信している。この習慣で生コンポータルはその1ヶ月を自然に振り返ることができる。「顧客が欲しいのはドライテックではないということを実感した1ヶ月」。



「この製品は自分のために何をしてくれるか」

P.F.ドラッカーはその著書の中で顧客は企業やプロダクトに対して何も配慮しないと説いた。

ひたすら、「この製品は自分のために何をしてくれるか」という基準に従いそのプロダクトに対する代価を支払う。

支払う価値のないものに対しては一顧だにしない。

冷徹だ。

こちら側(企業)がどのような信念を持ち情熱をかけて作り上げたプロダクトであるかは考慮されない。

顧客はそんなことに興味がない。

「この製品は自分のために何をしてくれるか」

だから、サプライヤーである我々は決して自分たちを出発点にしてはならない。

常に顧客(市場)を出発地点に。

顧客は僕たち企業やその成果であるプロダクトに何を要求しているのか。

その感性を常に磨き続けていなければならない。

⚫︎先月の記事1: 【北海道】「うちの庭最高だね。って妻や子供たちと言い合ってます!!」タケザワウォール

その視点で眺めるならば、この施工実績は金字塔だった。

顧客が求めているものは全く僕たち企業やプロダクトではなかった。

「プール遊びのあと排水に困らない裏庭」

「平らな舗装の上でも水たまりが発生しないバスケットコート」

「ドリブル音が吸収されるので近隣に配慮されているからご近所付き合いも円満」

「裏側で陽が当たらないことも多いけど滞水しないからコケ・カビなどで汚れにくいいつまでも綺麗な庭」

そこには全くドライテックのドの字も見当たらない。

たまさかドライテック、そしてタケザワウォールの施工・提案がその要求に応えた。

だから、製品(ドライテック)は売れた。

たった、それだけ。

そこに、僕たち企業の歴史とか想いとか積み上げてきたあれこれの関与する隙はない。

人は自分(がそのプロダクトやサービスのおかげでどうなれるか)にしか興味がない。

ここを出発点にすれば自ずと僕たちサプライヤーの姿勢は定まってくる。

つまり、市場と顧客が何を要求しているかを徹底的に眺め感じ自らを変化させるという姿勢だ。

(なんでメルマガでこんな大層マジメぶった論旨を展開しているのか謎だが、これも「誰に」対象を明確にしていないからこそ陥ってしまっているのだろう。これ、つまり、自分のために書いてるってことだ。たまにはいいだろう)

⚫︎先月の記事2: 【大阪】「父さん、安全のためにアプローチと駐車場はドライテックにしようと思うんだ」サン生コン・OKカンパニー

そう考えるとわかりやすい。

シンプルだ。

僕たちが考えなければならないことは、僕たちの生産物生コン(ドライテック)に対して顧客が寄せる期待価値は何かという問いに答え続けなければならない。

この現場でのそれはつまり、「親孝行」ということができる。

ドライテックを購入すると決めたその人が期待する価値は「自分の大切なお父さんに快適な暮らしをしてほしい」という想いを達成することだ。

たまさかドライテックは、「水勾配(傾斜)をつけなくていいし、滑りにくいので歩きやすい」という機能を持っていた。

期待価値に答えていた。

だから、売れた。

営業さんが何回も何回も訪問してお願いした結果ではない。

「〜〜ちゃんの紹介だから仕方なく」とかそういうのでもない。

「お値引きいたします!今契約してくださらなかったら帰りません!」みたいなゴリ押しでもない。

しつこく頼まれたからでも、提案が光ったからでも、TOYOTAみたいに有名なブランドだったからとかでもない。

「自分にしか興味がない顧客の発する期待価値に応えるプロダクトを生み出したから売れた」

それさえ達成すれば、がんばろうとも頑張らなかったとしても、売れる。

それが、現実のようだ。

⚫︎先週の記事3: 【静岡】「水が溜まりやすく、コケが生え滑って、ケガをした子供がいた」羽畑建設

ドライテックが欲しいわけじゃない。

子供に怪我させたくない。

だから、コケやカビが生えてもらっちゃ困る。

つまり、水が溜まってもらっちゃこまる。

だから、そうならないようにしてくれ、という期待価値を有しているプロダクトを僕たちはものづくりの現場で生み出さなければならない。

非常にシンプルだ。

顧客が欲している価値をプロダクトに宿す。

その価値を宿していることを顧客に伝える(知ってもらう)。

僕たちものづくりが考え行動しなければならないことはたったこれだけのことだった。



日課でブログを3本書いている。

そのブログも一貫してそのような価値発信の場にしておかなければならない。

(毎日3本も書いているので、全てそんなストイックな記事ばかりだとこっちがやられてしまうので、こんな感じで考えをまとめるごくごく個人的な記事も書くようにしている)

毎日ドラッカーを欠かさず読んでいる。

今は「創造する経営者」だ。

ドラッカー3大古典の1だ。

そして、10kmのランニングあるいは散歩を通して自分の内側を見つめるようにしている。

ルーティンだけで7時間を費やしている。

ごくごく個人的で内面的な毎日だ。

こんな生活を始めて6年目となっている。

まだまだ学ぶべきことは膨大にあるようだ。

「顧客が欲しいのはドライテックではないということを実感した1ヶ月」

そんな1ヶ月だった。

あらゆる物事は手段であって、目的ではない。

循環の1つ、つまり、手段でしかない。

だから、常に考えることは目的、どのような流れであればきちんと循環が生まれるかを考える。

誰かの目的に叶う手段を提供することが結果として循環を生み出し「恩送り」という言葉に表されるように結果自分にも価値が生まれるようになる。

簡単な話だ。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

webリフォームローン
土間コン相見積キャンペーン
オワコンとオコシコンの違い
このページのトップへ