2020/12/05
【福岡】《犯人だ〜れだ》「初回に限り《無料》で施工指導員の派遣」#2

「初めて施工する場合は必ず施工指導に立ち合います」。これが、現場至上主義を標榜する生コンポータルの信条だ。生コンポータルの事業規模は、どこにでもある地方の生コン工場。決して潤沢な事業基盤で運営されている企業ではない。それでも、「絶対に、現場に立ち会う」を社是としている。シリーズ「犯人だ〜れだ」第2弾は福岡県。
⚫︎参考記事: 【東京】《犯人だ〜れだ》「ドライテックだと土間コンの6から7倍の費用となることが多いです」《注意》嘘つき施工者に御用心
施工業者にとって初めての取り扱いだったようで酷い施工でした
⚫︎参考記事: 「《土間コンの3倍高い》デマを流布する嘘つき施工者について」施工原価解説
以前紹介させていただいた一般お施主さんから寄せられた悲鳴。
「土間コンの3倍高い見積もりが来た」
積水ハウスのような大規模組織になるとどうしても「組織全てが同じ態度」(標準化)なりにくい。
だから、中には不真面目、怠け者、そんな営業さんに運悪く捕まると、こうした不幸が生まれる。
ただ、真剣にものづくりに打ち込んでいる当方としては看過できない。
「この会社なら任せて安心!」と信頼を寄せて発注したハウスメーカーから、「3倍の見積もりがくる」
情報が現代のように流動的でなければ闇に葬り去られる。
きっとこのお施主さんは泣き寝入り。
夢の透水性コンクリート《ドライテック》を不条理な対応に諦めなければならないところだった。
がんばれ!大手ハウスメーカー。
何も、生コンポータルは特定のハウスメーカーを槍玉に上げて批判する立場ではない。
大組織であれば、こうした営業マンの存在は不可避。
そこは理解する。
ただ、こうして、一件一件、きちんと明るみにすることによって、少しでも市場の健全性を保全したい。
そのような意図で、生コンポータルに寄せられた個人の方からの悲鳴を取り上げるようにしている。
「大手」というポジションに甘えることなく、より顧客の役に立つような仕事を期待したい。
がんばれ!大手ハウスメーカー。
(そして、僕たち中小企業は昔のように、あなたたちにアゴで使われるような存在ではない)。
同じお施主さんから寄せられた直近のお便り。
なんとか、それなりの金額で施工そのものは対応してもらえたようだ。
(以下、コピペ)
・福岡県
以前、下記記事で紹介いただいた、積水ハウスで賃貸併用住宅を建設してもらった者です。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_1133.html
結局ある程度適切な価格で施工していただいたのですが、施工業者にとって初めての取り扱いだったようで酷い施工でした。
素人の私が見た感想ですが、
・平坦でない
・色のムラがある
・マンホール周りがボロボロ
・極めつけは、石がポロポロ外れる
積水ハウスには、施工実績豊富な施工業者を使ってくれと言ったのですが(福岡なので友翔さんなどを指定しました)、それも叶わずこのザマです...。
無償でやり直してくれるということがせめてもの救いですが、また同じ業者だったらと思うと気が重いです。
例えば、
・施工手順やポイント、コツ、やるべきこととやらざるべきことなどが纏まっている資料や動画などはございませんでしょうか?
・または、施工指導にお越しいただくようなことはできますでしょうか?
・その他、きちんと施工していただくために出来ることはありませんでしょうか?
本来ならば、積水ハウス側で手配すべきなのでしょうが、少しでもキレイな仕上げにしたく、施主である私が動いております。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示くださいますと幸いです。
施工実績豊富な施工業者を使ってくれと言ったのですが、それも叶わずこのザマです...。
そんなに難しいことだろうか。
「顧客の希望に寄り添う」
それは、社会人経験とか、そんな問題なのだろうか。
新卒でまだ営業1年生なので顧客の希望には寄り添えません!
とか、そういうことか。
施工指導員という制度がある。
⚫︎参考記事: 【長野】「施工指導員研修(並びに施工体験会)は全国で随時開催してます」まさつぐからのお願い
DIY対応も可能なドライテックはその施工要領が完全にガラス張りに公開されているだけじゃない。
「それでも、初めての施工は怖いな」
と思われるプロ施工者のために、「初回に限り無料で」施工指導員の派遣を行なっている。
そもそもが、「女子2人だけでも施工できちゃう」ドライテック。
長年の指導経験のあるドライテック施工指導員が立ち合いさえすれば、プロの施工者が施工するなら最初から熟練工のそれ。
大手ハウスメーカーだけじゃない。
顧客のためを思うなら、そのくらいのことを調べて、それなりの準備をするのが「仕事」なのではないか。
このチャットは、今回の顛末を受けて社内でやりとりされた会話。
僕以外の2人とも「これから新築(またはリフォーム)を考えている」そうだ。
そして、2人の印象が、HM(大手ハウスメーカー)に対する率直な印象だ。
HM(ハウスメーカー)はこうした一般の顧客の思いに真摯に向き合うべきだと僕は思う。
縦割り、階層を否定しているわけじゃない。
要は、市場と顧客の役に立てるならば、プロセスや形式なんてなんだっていい。
ただ、残念なことに、現代の家づくりの担い手、それも「大手」と呼ばれる方々はどうやらそうはなっていないということが残念でならないのだ。
この僕も、経済循環というエコシステムの一員だ。
常に、変化し、役に立たなければならない。
役に立たなければ、存在を許されない。
だから、市場と顧客が求めること(透水性コンクリートなど先端コンクリートテックの普及)に全力を投じている。
その道程で今回のような不届き者を目にする。
看過できない。
事実は事実として、インターネットの時代、きちんと取り沙汰さなければ、さらに不幸な施主が増える。
「山奥の生コン屋の情報活動」と思って馬鹿にするならすればいい。
手前味噌だが、生コンポータルはこの5年で月間200,000PVを記録する、そこそこ影響力のあるポータルサイトに育っている。
しつこいようだが、怠け者を槍玉にあげることが目的ではない。
市場がより流動的になれば、より健全性が保たれる。
闇に葬り去られ泣き寝入りをしなければならないお施主さんを1人でも減らすこと。
そのことで、お庭づくりはもっともっと顧客に寄り添える素晴らしいフィールドになると信じているのだ。
宮本充也