2020/08/25
【秋田】「《3年》経つとドライテックはどうなるの?」《土間コン》《ブロック》《縁石》徹底比較

前日ドライテックの製造・施工見学会が開催された秋田生コンクリートから3年前に出荷され施工されたアパートの周りの透水性コンクリート《ドライテック》の今。骨材剥離やコケ・カビなどドライテック舗装面は特に問題なかったが、ブロックにはコケが生えていた。つなぎ目の所には草。
⚫︎参考記事:【秋田】「生コン屋さんが身近になれば社会はもっと良くなる」秋田生コンクリート・《ドライテック》見学
ドライテックは本当に耐久性が高いの?
見学会で秋田を訪ねていた透水性コンクリート《ドライテック》担当まさつぐから届いた写真。
⚫︎参考記事:「クレームどしどしとお寄せください」《まさつぐ》ドライテック担当者の【取扱説明書】
3年前に施工されたそうだ。
記事を辿ってみたが、生コンポータルでは実績記録が漏れていた。
別の角度から。
よくある質問に「駐車場のラインは引けるの?」というのがあるが、3年経った今でも白線はくっきり残っている。
手前側タイルや縁石、ドライテックの端部は水アカだろうか少し、遠目からでも変色が見られる。
3年経ったということなのだろう。
メーターやコックを収納しておくボックスなど役物周りはひび割れが発生しやすいが特に目立ったひび割れは視認できない。
犬走。
雑草やコケ・カビなど、とかく人目につきづらいこの場所は汚れやすい。
室外機が置いてある土間コンはみるも無残に表面の化粧モルタルが剥がれているが、ドライテックは3年も経ったようには見えない。
これは路面に滞水しないため、コケ・カビの生育のための水がないことが理由となる。
縁石とブロックの境界部のアップ。
もう1枚。
縁石との接合部はコーキングで塞いであるため雑草は生えていないが、ブロックは運命的に目地から草が生えてしまう構造となる。
ただし、この程度の草は特に問題にならない。
3年経ってもこの程度ということは施工品質が非常に高かったことをうかがわせる。
こちらは縁石とドライテックの接合部。
ブロックと違って、こちらはコーキングが注入されておらず、キワの部分から少しだけ草が生えている。
よくある質問「ドライテックの空隙から草生えたりしないんですか?」はこの通り、全く問題ない。
キワの部分からはどうしても草が生えてしまう場合があるので、どうしても嫌であればコーキングなどを注入しておこう。
3年経過した土間コンクリートとじっくり比較してみよう。
秋田。
雪国だ。
積もった雪は汚れを集め、地面はとても汚くなる。
南国と違って、北国の外構舗装はすぐに汚れる。
これが現実。
そして、今回訪ねた3年経過したアパート周辺の外交工事。
土間コン、そして、インターロッキングブロック、さらには縁石などとの汚れの比較もバッチリだ。
透水性コンクリートには「路面滞水」がない。
つまり、汚れを含む水が舗装面に止まっていることができないのだ。
理屈から考えてもドライテックが汚れに強いということは知れる。
苔むしたブロックやモルタルが剥がれている土間コンと比較するにその性能は絶大だ。
ただでさえ、コンクリートは耐久性が高い。
もう1つ強調しておきたいのが、アスファルトなど樹脂製舗装と比べればその耐久性は非常に優れているということ。
コンクリートはしばしばアスファルトと混同される。
一般にはアスファルトの舗装を「コンクリートで埋め尽くしてしまっているから」と批判する声すらある。
毎度毎度その辺の話題が出た際には「いえ、アスファルトですけどね」と大人気なく反論するようにしている笑。
その、アスファルト(コンクリートに比べて黒色)は石油製品、つまり輪ゴムやポリバケツと同じ仲間。
輪ゴムやポリバケツを外に30年放置しといたらどうなるかをイメージすればその耐久性はコンクリートの比ではない。
一方コンクリートはガラスや石灰の仲間。
「30年西日に照らされて溶けた窓ガラスなんて聞いたことない」
これが、答え。
「3年経つとドライテックはどうなるの?」
3年どころか、5年10年経っても、ガラスや石灰石はそのまま(多少は汚れるかもしれないけど)ですよね?
それが、答え。
理屈も事実もしっかりと備えた透水性コンクリート《ドライテック》は今もこうして秋田の地面を支えている。
宮本充也