2020/04/15
【長野】「決め手は【排水性】【平坦性】そして【環境調和性】」《世界のハバジュン》による施工・庭也・駐車場・68m2

長野県。最小限の下地排水で舗装面の平坦性を企図して透水性コンクリート採用。加えて、植栽基盤への水と酸素の供給(環境調和性)に期待を寄せた。
製造:高沢生コン、施工:庭也(68㎡、100㎜厚、3名)※見学:OTEC(庭コン登録)
世界のハバジュン再び!決め手は「排水性」「平坦性」そして「環境調和性」
⚫︎参考記事: 【長野】「たった1名で18m2施工。《世界のハバジュン》70m2も1名で挑戦?!」庭也・駐車場・1名施工
施工Before。
68m2にも及ぶ大規模舗装の場合排水計画(水勾配、排水設備、下地・地下排水)に多大なる配慮が必要となる。
透水性コンクリートの場合降雨は舗装に遮られることなくそのまま地面に浸透し、路盤、そして路床(現地盤)の透水性に期待することができるため、排水計画は簡易なものになる。
さらに、周辺環境にも配慮したい。
「計画されている植栽の基盤(土壌)にしっかりと水と酸素を届けたい」
⚫︎参考記事: 【徳島】樹齢800年スギに新芽「回復してきてよかった」那賀町天然記念物
既に実証されている周辺環境との調和性に期待して《世界のハバジュン》こと、庭屋羽場代表が透水性コンクリートを提案し採用された。
施工開始。
よく手入れされ使い込まれたプレートコンパクタに刻まれた「庭屋」の文字が渋い。
写真でもわかるように施工スパンを簡易型枠などで区切って仕上げたらそのまま型枠を撤去し突き合わせ目地として次のスパンを施工できる。
そのため、「たった3名」という作業人員で68m2を施工することができるのも透水性コンクリートの特徴の1つ。
施工完了。
ほぼ真っ平ら(平坦性)な土間コンだが、排水には苦労しない。
ぬかるみはもちろん、水たまりも発生しない、もちろん草取りだってする必要はない。
駐車場として車の乗り入れだって可能。
周辺環境との調和性も透水性コンクリートの十八番
⚫︎参考記事: 【徳島】樹齢800年スギに新芽「回復してきてよかった」那賀町天然記念物
200年前の世界では舗装が大地を蓋したりなどしていなかった。
雨水は舗装や排水設備に遮られることなくそのまま大地に浸透する。
樹木や草花の根形に水と酸素は届けられ緑陰や色とりどりの草花は人の目を癒していた。
豊富な水が届けられる地下水系は豊かな井戸水や湧水で人々の暮らしを潤した。
冠水してしまうような地域を避けて人々は暮らしていた。
200年の繁栄の末現代はコンクリート産業は思い上がった。
自然は人が支配するもの、統制するもの。
降雨は管理され、舗装の上を流れた水は排水設備に誘導され、護岸で整備された河川、そして海洋に排水される。
人々は冠水してしまう地域にコンクリートで蓋をして自らが住めるように支配した。
自然と人の対峙関係を構築してしまった。
西日本豪雨災害や、台風19号の被害を引くまでもなく、その関係性に無理が生じていることは自明だ。
それでも、コンクリート産業を止めるわけにはいかない。
僕たちが唯一できること。
生コンを新しい視点で捉え直すことで自然と人が調和する世界を創造する。
大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリートの普及。
透水性コンクリートという具体的な先端コンクリートテックは自然と人が対峙することなく調和する世界を創造できる。
そのことがわかっているなら、その普及を形にすべくアクションを起こさなければならない。
透水性コンクリートの普及を通して生コンポータルはそんな未来を日本中の生コン製造者・施工者と目指しています。
宮本充也