2020/05/15
「選べる8色カラーサンプル完成!」トップコート・舗装

生コンポータルでは選べる8色カラーサンプルのサンプルが完成した。マスキングテープによる養生、スプレーガンによる塗装、一連の工程を踏まえてドライテックは色とりどりの景観に調和したデザインを実現する。
選べる8色トップコートは実際こんな感じ
カタログ・WEB上のカラーサンプル基調色8色。
実物大サンプルの完成。
左から、レミーブラウン、パンプキン、モカ、ニューグレー、ハニークリーム、ラインホワイト、アッシュグレー、チャコールグレー。
カラーサンプルでは伝わらない微妙な風合いが実感できる。
よくある質問、「トップコートで透水性は低下しないの?」。
以下の映像で未塗装との比較がわかる。
全く遜色なく透水は問題ない。
それでは、トップコートのプロセスおさらい
着色したくない場所をマスキングテープ(ベニア板下)などで覆っておく。
未着色部分にスプレーガンで塗装する。
およそ1セット(1缶)で20m2塗装可能(ローラーの場合は12m2程度)。
⚫︎参考記事:「見た目も環境に調和する必要がある。ここではトップコートと呼ばれる着色の工程について説明をしたい。」透水性コンクリート・トップコート・DIYマニュアル
ローラーの方がDIYには馴染み深いが、歩留まりが悪い。
スプレーガンは機材を揃えるのにはハードルが高く風対策の養生も手間が嵩む一方、歩留まりが改善される。
※トップコート1缶はおよそ20,000円。
⚫︎ローラー:1,667円/m2
⚫︎スプレー:1,000円/m2
※施工費別。
スプレーガンでムラなく塗装を行う。
作業完了。
この後、養生テープ(マスキング)を撤去。
施工After、完成。
今後色見本サンプル用にそれぞれのカラーを小分け対応を検討している。
実際には受注の1割程度のカラー透水性コンクリート
なんとなく色が選べるなら選んじゃおうか(もちろん費用UP)。
ただ、現実はご注文いただく透水性コンクリート「ドライテック」の大半は未塗装(標準)タイプ。
カラーはせいぜい1割弱だろう。
主な採用理由は、「もともと真砂土(まさど)を検討していた」「環境と調和する土系の色がいい」など。
でも、なんで真砂土やそのままの地面にしないかというと、「駐車場にしたいから」「先々で草取りがしたくないから」。
だから、コンクリートで舗装したい。
もともと環境調和を志向する施主さんだから、透水性コンクリートのように「大地に蓋をしない」性能はとても好まれる。
その上でさらに見た目も、ということでレミーブラウンが人気だ。
その他のお施主さんにカラー・トップコートが採用されない理由はおそらく、
「色がうるさい」
通常土間コンクリートと言えば黒子。
駐車場として車両重量を支え、ぬかるみにならない安心安全な歩行を支え、家の影(犬走)などで室外機や物置などを支える。
土間コン自体が主役に躍り出ることは許されない。
そんな土間コンが色あざやかだとうるさいではないか。
そんなところかも知れない。
現実としてトップコートは総受注の10%に及ばないことは施工実績を一覧するにも明らかだ。
⚫︎施工実績:https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/case/
※ほとんどが未塗装のドライテックが採用されている。
もしかしたら「選べない土間コン」という文化の名残であって先々で「選べる土間コン」はエクステリアの主役に躍り出るかも?
ここからは担い手の希望的観測。
これまで土間コンは選べないものだった。
⚫︎参考記事:「居酒屋のように駐車場は《とりあえず、土間コンで》が通例」エクステリア界のコペルニクス【庭ファン】
選べないものは前向きでも後ろ向きでもない。
「そんなもん」
思考停止となり、意識はフェンス・カーポート・ウッドデッキ・物置など「選べる商品」に転じてしまう。
ただ、ここにきて土間コンは選べるようになった。
選べなかった土間コンが選べるようになる。
意識革命だ。
そうなれば、思考停止していた意識はまたぞろ土間コンクリートに注がれる。
「俺の愛車のポルシェを引き立たせてくれるあの色を・・・」
「地中海の砂浜のような土間コンがいい・・・」
思考が回転し始めればいろんな希望が浮かび上がってくる。
今はまだ、「選べない土間コン」の文化の名残が色濃くそこまで施主の思考は回転しない。
ただ、数年経てば土間コンの新しい文化が定着し、カラーが標準になるのかも知れない。
そんな未来が実現するかしないかは文字通りやって見なけりゃわからない。
宮本充也