2021/09/13
「建設・生コンだけじゃない、当たり前のことが当たり前にいかないエクステリア産業」(週刊生コン 2021/09/13)

先週1週間だけでもかなり多くの一般消費者からの不条理と思われる問い合わせが続いた。もともと僕たちは建設・生コンの産業構造の不条理に課題を立てていた。スピンアウトとも言っていい、エクステリアに進出した生コンポータルの前にもやはり不条理は立ちはだかった(週刊生コン 2021/09/13)。
不条理の原因は産業構造にある
⚫︎参考:土間コン見積もり無料添削・概算見積もり回答「あとだしじゃんけんワークス」
はじまして。
ドライテックの事を調べて宮本さんのフェースブックで見せて頂いております。
ドライテックを新居のガレージ前約100m2弱ですが、一度施工業者に概算で金額を尋ねた所、1m2当たり2.5〜4万円で、新居が兵庫県〜〜市なので、別途チャーター代1日5万円と言われて断念しなければならない状況なんです。
諦められず、宮本さんへアドバイスを頂きたく、失礼を知りつつご連絡をさせて頂きました。
よろしくお願いします。
⚫︎先週の記事1: 《差額1,500,000円以上》「1m2あたり2.5〜4万円」「とんでもない悪徳業者にたかられているものですね」あとだしじゃんけんワークス
先週1週間だけでもこの手の問い合わせは引きも切らなかった。
「一回(1日)の現場で、150マン残ったら現場毎に軽自動車がかえますね」
ブログをUPしてある僕のFacebookに寄せられたall round新井さんからのコメントだ。
実に、生々しい。
軽自動車が買えちゃうのだ。
家を建て、庭を作る世代。
30代が中心域だろうか。
お金が潤沢にあるわけではないだろうし、家や庭づくりに充てられる時間だって限られている。
「たかり」
この現象を一般の用語で例えるならまさに「たかり」が妥当なのではないか。
お金も、時間もない、困っている人に漬け込んで、「ドライテックが欲しい」と言う希望を悪用した、まさしく「たかり」。
衝撃的だった。
こちらはビジネスとしてやっているから、いちいちの現場に「一生に一度」級のテンションを割くわけにはいかない。
一方、購入を希望する人々は「一生に一度」なのであって、失敗は許されない。
そんな相手に、1,500,000円も不当に積み増した見積もりを、しゃあしゃあと提示する。
これを「たかり」以外で表現しようにも、あまりにも物々しい言葉しか思いつかないため、躊躇してしまうくらいだ。
それが、現行のエクステリア産業のリアル、実像なのだ。
⚫︎先週の記事2: 「《信頼関係》もなく《対面》も《打ち合わせ》もなく進む仕事」あとだしじゃんけんワークス
そんな閉塞感が漂う産業にあって大切なのはきっとユーモアなんじゃないかって思う。
真面目にならない。
おちょくる。
(いい意味で)
バカにする。
(いい意味で)
コケにする。
(いい意味で)
とかく、「一生に一度」級のテンションに見舞われる「庭づくり」はやっぱり高額取引になりがちだ。
100万200万を数えることはザラにある。
ある意味では、施主(消費者)も施工業者も、いずれも真面目、真剣、緊張が走る。
その緊張感の中で提示された真面目(に見えるが実は悪辣な)見積書に、こちとらあとだしじゃんけんを出す。
完全におちょくっている。
でも、楽しい。
笑ってしまう。
上述の施工業者のような、その「一生に一度」の緊張感を悪用するような輩をまるで嘲笑うかのように、適正な見積書が消費者の手元に届く。
「なんだよ!」消費者もあっけに取られて、つい、笑ってしまう。
「騙されてたのかよ!」と。
「ダンピングを誘発する」とか、「卑怯」とか、色々真面目な議論の余地はあるかもしれないが、こちらは生コン製造者。
エクステリア産業の旧来の常識など興味がない。
知ったこっちゃないし、どうでもいい。
ただ、おちょくって、笑っていられりゃ、それでいい。
これって、悪趣味だって鼻じろむ向きもあるかもしれないが、僕たちはやりたいことをただやるだけなので、どうでもいい。
でも、結果として、階層構造、幾重にも連なる搾取構造が取り払われて、「適正価格」で施主に「安心」「早く」価値が届くようになっている。
どこが悪いことなの?
誰か教えてくれ。
そもそも、ダンピングや卑怯な取引の片隅で苦しんできたのは誰でもない僕たち生コンラストワンマイルなのだ。
その産業構造のせいで死ぬほど嫌な思いをしてきた僕たちが、「ダンピング」を誘発したり、「卑怯」なことをするとでも思ってる?
僕たちはそんな人間のクズではない。
⚫︎先週の記事3: 《あとじゃん先生》「3営業日以内に《こんな感じで》見積書は添削されてます!」あとだしじゃんけんワークス
さらに悪ノリは高じる。
あとだしじゃんけんを出すイメージキャラクター《あとじゃん先生》を思いつき、もともとあとだしじゃんけんワークスのロゴを描いてくれたデザイナーに発注をする。
元祖(?)赤ペン先生のイメージキャラクターまで巻き込まれている笑。
武南さんも、僕も、本件ではとことん悪ノリを続ける意向で合意している(いや、そもそも真面目に喋ったことありません笑)。
おちょくり倒します。
真面目になりません。
業界の慣習なんか、知りません。
このコンテンツ、成長させる気、ありません
仕事だと思ってません。
暇つぶしだと思ってます。
気づいたら、飽きて忘れてるかもしれません笑。
その、ユーモアが、僕たちは大切なんだと、思ったり思わなかったりしています笑。
真面目に世相を眺めると、深刻になってしまいそうなニュースに溢れています。
一方、建設・生コン、そしてエクステリア産業の有り様も、まさに深刻になってしまいがちな状況を呈している。
不条理が横行している。
「たかい」ならまだしも、「たかり」が横行している。
そんな状況に、こっちもシリアスになったら、負けなような気がするのは僕たちだけですか?
とことん、おちょくらせていただきたく存じます。
みなさん、せっせと真面目な商談を繰り返してください。
施主を欺こうとするすべての見積書を集め、そこに僕たちはケラケラ笑いながら、片手間で、暇潰しで、気が向いたら、あとだしじゃんけんをぶっ込みます。
結果、ちゃんとした見積書が施主の元に届くことになります。
喜ぶ施主と、施工業者がいる。
それだけで、僕たちは十分です。
昨日も、そして、先ほども、「あとだしじゃんけんワークス」には相談が寄せられているし、中には、「助かった!」」「ありがとう!」というメールも届きます。
喜んでもらっていることを実感している。
でも、永遠に、真面目にはならないけどね笑。
「建設・生コンだけじゃない、当たり前のことが当たり前にいかないエクステリア産業」
はっきり言って、下に見ています笑。
みくびっています笑。
とことん悪ふざけをさせてもらいたいと思います。
いじめ抜いてやります(いい意味で)。
そこんとこよろしく笑。
宮本充也