2021/07/23
「すごくないドライテック?!《すごい路盤》がエクステリアを席巻!! ATTAC工法が土木からはみ出る時」

衝撃の出会いから1週間が経過しようとしている。閉鎖的で縦割り階層を前提とした土木の分野で埋もれ続けてきたATTACをエクステリアに当てはめるとどうなる?この問いは生コン産業、そしてエクステリア産業、いずれにも新しい可能性を示すことになりそうだ。
⚫︎参考記事: 《産業の殻をぶち破れ!》「エクステリア資材という観点から路盤工・地盤改良工を眺めてみると」ATTAC
すごい路盤という考え方
⚫︎参考記事: 「雨水が地中浸透してもCBR値が下がらず透水性も保持される地盤改良工・路盤工」ATTACK路盤材
道路舗装、土木工学、地盤工学、こうしたゴリゴリ専門の分野ではイノベーションは起きにくい。
最近つくづく感じ入っていることだ。
良くも悪くも蓄積が違う。
研究者の数も半端ではない。
多くの利権も絡んでいるし、知的財産権でがんじがらめになっていることもある。
産業構造も縦割り・階層で流動性は極めて低い。
長年の歴史と蓄積という安心・安全の一方、自由度が低いとすることもできる、それが土木の分野だと思う。
「闘うフィールドを変える」
ドライテックがまさにそうだった。
ゴリゴリの土木、道路設計の分野を一度離れて、民間主導のエクステリアを主戦場としインターネットマーケティングに全力を投じた。
話は早かった。
土木の分野ではなかなか日の目を浴びなかった2軍、3軍の選手ドライテックでも、エクステリア(都市対抗とか、甲子園とかそんな感じか)に戦いのフィールドを変えた途端にスター選手になったのだ。
これと同じことが、ATTACでもできるのではないか?
すごい路盤ということは、駐車場にも、排水舗装にも、雑草対策にもなり得るってこと
CBR値と言って支持力(積載荷重に対する抵抗力)が変わらない。
透水係数(水を通す力)が減少しない。
路盤だから、原材料は再生骨材(残コンや解体コンクリート塊が由来)。
製造はバッチャープラントなど生コン工場の設備で製造できる。
これが、ATTACだ。
言い換えれば、「すごい路盤」だ。
闘いの場所は、エクステリア。
高速道路や国道などのように不特定多数の車両が往来する空間ではない。
そこでは舗装工学が蓄積してきたスペックは必要とされない。
「生コン18-18を100mm厚で打っとけば十分」むしろオーバースペック気味。
そんな空間だ。
つまり、「すごい路盤でも全然行ける」ってことではないのだろうか。
いや、行けるはずだ。
事実、サンプルをあれこれ触ったりしてみたけど、すげー硬い。
車の乗り入れなどものともしないだろう。
それに、すげー水を通すし、真っ平らにできるし、その点はドライテックとまるで変わらない。
もちろん、骨材の粒径が揃っていないなどの理由から仕上げ材としては不向きかもしれない。
そこは、適材適所。
ただ、犬走とかサービスヤードのように、デザインを要求されないような場所なら、全然すごい路盤で構わない。
さらに、コスト。
原材料再生骨材はあらゆる地域の生コン工場で調達が可能だ。
ようは、クラッシャーラン、RC40−0、或いは自社の残コンリサイクル材が原材料になるわけだ。
指定された方法で生コンプラントで製造し、それを生コン車で運んだっていいし、ダンプで引き取りプラント渡しだって行ける。
現場では路盤工の要領で敷設し締め固めるだけ。
それで、すごい路盤の完成。
絶対に生コンやドライテックほど高いことにはなりようがない。
さらに、当然のことながら、路盤材としての利用もできる。
普通ならオーバースペックになるかもしれないが、地下排水を強化したいなどのようなニーズにも叶うことだろう。
すごい路盤はエクステリア舗装のあらゆるニーズに応えることができるのだ。
重厚長大なる土木産業の分野ではなかなか一足飛びにその性能が見出されることはなかったけれど。
生コンポータル《すごい路盤》販売開始!
というわけで、持ち前の勢いとノリで始めます、ドライテックの兄弟製品(になる可能性を孕んでいる)「すごい路盤」の販売開始。
路盤と、仕上げ材のあいのこ、すごい路盤。
逆に言えば、「すごくないドライテック」とでも言えるのかもしれない。
表現ってのは自由だ。
既往の規格で測定されるもんじゃない。
価値というのは不定形で持っていく場所、フィールドで如何様にも変化する。
価値は決めつけちゃダメ。
持っていく場所を変えれば、デメリットがメリットにもなるだろうし、絶対的な価値というものはあり得ないのだ。
比較、対象、条件次第で輝きもするし、埋もれることもある。
マーケティングの醍醐味と言える。
僕が何よりも気に入っているのは、「生コン工場で製造可能」という点。
さらに、再生骨材を用いているという点。
大地を削らないし、汚さないし、蓋してないっていう点。
無論、セメント由来の製品だからCO2も収容する。
大好き笑。
引き続き、これまで蓄積してきたプラットフォームを駆使してこのプロダクトの普及を探っていきたいと思う。
エクステリアはまた新しいフェーズを迎えようとしているのかもしれない。
宮本充也