2020/08/12
「じゃあ、性能は?」《ガチバトル》インターロッキング vs 透水性コンクリート(pt2)

現場で発生する手間や時間の影響で「費用面ではドライテックの方が安い」ということがわかった(「どっちが安いの?)インターロッキング vs 透水性コンクリート。でも、ちょっと安いからって一生に一度のお買い物庭づくりの審判はそう簡単になびかない。「じゃあ、性能は?」。お施主さんが望む、水はけ・草取りの面から両者を徹底比較した。
「雑草」(防草性)と「水はけ」(透水性)での比較
我ながら我田引水感が否めないのだが、当サイトは「生コンポータル」と銘打ってある通り、生コンの味方だ。
こちらを見て不快な思いをするであろうブロック関係者やアスファルト関係者にはそれなりに味方がいるはずなので、どうか許してほしい。
今後も引き続き生コンポータルは生コン目線で生コンの価値を発信していく。
というわけで、ブロックは目地から草が生える、という事実をきちんとお伝えしておきたい。
「草むしりから解放されたい」
希望を寄せたお施主さんに施工者からインターロッキングを勧められ数年後に「目地から草が生えてました」ってなって落胆して欲しくない。
一方でこちらは7年経過した透水性コンクリート《ドライテック》。
⚫︎参考記事: 「7年経つとどうなるの?」透水性コンクリート《ドライテック》の経年変化
インターロッキングのようにブロックを組み合わせていくのではなく、ザザーと材料を平面に敷き詰めていく工法なので無数・縦横無尽の目地はない。
透水性コンクリート《ドライテック》の施工風景。
材料がザザーと敷き詰められている。
どこにも目地はない。
そもそもどうしてインターロッキングの目地から草が生えてくるのか?
不陸(ふりく)という現象がある。
街中で見かけたことはないだろうか。
度重なる踏圧や輪荷重の影響でブロック間に凹凸が発生してしまう現象。
不陸が発生すれば、ブロックとブロックの間の目地が開いてしまう。
そこに土や砂がたまりそこに草花の種が入り込む。
よって、いつしかインターロッキングは雑草が繁茂する原野になってしまうのだ(大袈裟)。
じゃあ、透水性はどうなの?
雑草に関しては透水性コンクリート《ドライテック》に軍配が上がるのはわかった。
それでは、いずれも《透水性》を名乗るのだから、透水性能はどうなのか??
論より証拠。
こちら、透水性を謳ったインターロッキングブロックが敷設されている都心部の歩道。
これが、現実。
これが、現物。
現行犯逮捕である。
インターロッキングの表層の仕上げ(表層)は硅砂(けいしゃ)と言って粒径のmm単位の骨材。
もちろん、コンクリートだからその部分が完全に潰れてしまうことはない。
ただ、空隙(すきま)が小さすぎるのですぐに苔やカビが繁茂して詰まっちゃうのが現実。
理屈では水を通すけど、現実的には詰まっちゃう。
しかも、空隙サイズが非常に細かくさらに無数であるため、回復しづらい。
よって組み直ししか現実的には採用されない。
ああだこうだ言ったが、インターロッキングは水たまりが起きてしまうのが現実。
一方のドライテックが採用する骨材サイズはcm単位(骨材最大寸法1.5cm~2.5cm)。
だから、その隙間サイズもcmサイズ。
硅砂のようにmm単位の無数の隙間ではなく、仮に砂埃や土で詰まったからって高圧水で簡単に透水性は回復できる。
これまで施工不良などでクレームをいただくケースはあるが、透水性で頂いたクレームはたった一回もない。
関係者や友人にインターロッキング関係者がいるので、これ以上はディスれないが、一般の施主が希望する尺度、
⚫︎防草性
⚫︎透水性
に関しては俄然ドライテックに軍配が上がることはご理解いただけたはずだ。
もちろん、性能は他にも色々ある。
景観性や調和性、意匠自由度、etc..
何でもかんでもドライテックが勝ちなんて言おうとしているわけではない。
ただエクステリア・お庭作りで最も要求される尺度に関しては十分ドライテックも土俵に乗る価値があるということを伝えたい。
生コンポータルくらい生コンの味方になったっていいじゃない。
ただでさえ、敵ばかりなんだから。
今はまだインターロッキングほど市民権を得ていない透水性コンクリート《ドライテック》。
ただ、引き続き地道な情報発信を通して1日も早く身近な舗装の市民権を獲得したい。
宮本充也