2020/06/19
「立水栓をDIYで専門家に聞きながら造作する話(後編)」《水受け造作編》

映画「透水宣言」DIYマニュアルシリーズはいよいよ立水栓の造作について。水受けを透水性コンクリートにすることで水はけ問題も一挙解消。前編はまずは既存立水栓の撤去と新規立水栓の取り付けについて詳しく解説。
⚫︎参考記事: 「立水栓とドライテック驚異の組み合わせ」DIY・透水宣言
立水栓をDIYで専門家に聞きながら造作する話(後編)
前編では立水栓の新旧取り替え作業について詳細にレクチャーされ(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/diy_45.html)、続いて水受けとして透水性コンクリートを現地でDIYで製造しレンガと共に造作する様子を追う。
(以下、大まかな流れ)
まず、水受けを構成するレンガ、透水性コンクリート、それぞれの設置位置(高さ・幅・厚さ)を確認(鉛筆などでなぞっておく)。
施工中周囲が汚れるのを防ぐために専用のテープで養生しておく。
レンガ設置作業の基準となるように水糸(みずいと)を張っておく。
目立たない工程だがこの作業が「プロの仕事」「素人のおままごと」を明確に分ける。
続いてモルタル(砂・セメント・水)製造。
砂とセメントは「3:1」の割合ということを肝に銘じる。
水は一度に入れてしまうのではなく、少しずつ混ぜ様子を伺う。
製造したモルタルを「土台」「接着剤」がわりにしていよいよレンガ積みに入る。
金槌(かなづち)などを使って所定の高さ・位置にレンガが設置されるよう調整していく。
粗目地仕上げ(刷毛でレンガの間のモルタルを整える)とレンガに付着してしまったモルタルを刷毛で除去する工程。
要領をつかみさえすれば難しい作業ではないため、終盤戦は作業スピードがグングン上がる。
いよいよ透水性コンクリート「ドライテック」のDIY製造。
トロブネと呼ばれる容器に所定数量(プレパックされており、配合も説明書きがされている)を1袋ずつ入れて製造する。
この作業は見た目と違ってめっぽう大変なのでそれなりの覚悟を。
段ボールなどでレンガが汚れないよう養生しつつ材料を投入・仕上げ転圧をする。
一番最初は配管などを壊してしまわないように十分注意が必要。
所定の高さまで材料を敷設してコテで均しと転圧(叩く)を行う。
以上で、完成。
施工が夕方に及んでしまったとして、翌朝には水受けとして使うことができる。
なんと立水栓取り替えと水受け設置にかかった費用は50,000円以下(45,280円)となった。
もしこれを業者に発注していたら黙って5倍以上になるだろう。
一生付き合う家、そして庭。
プロに任せるのもいいけれど、 DIYで作れば愛着もひとしお。
そして、そこにはストーリーが生まれる。
人と人とのきずなを大切にする想いも生まれる。
これからも生コンポータルでは引き続き「庭を、生コンをもっと身近に」DIY動画マニュアルシリーズ「透水宣言」の制作を続けたい。
次回は「物置のDIY」。
乞うご期待。
宮本充也