2020/09/07
【静岡】「土間コンと違ってこんなに早く終わっちゃうんだ?」中園工業

静岡県田方郡。共有された写真では材料がちょっと固めに見えたが現場は丁度いい固さとなっていた。午前と午後2回に分けて施工されたが、「午前中にまとめて施工すれば良かった」とは現場の声。土間コンとは勝手が違うのでまだ慣れないが慣れたらこんなに早く終わる外構舗装は無い。
製造:長岡生コンクリート(担当:渡辺まさつぐ)、施工:中園工業(18m2、100mm厚、4名、30分)。
⚫︎午前中施工:【静岡】「滑らんなあ」《防滑》《平ら》《雑草》中園工業
午前中にまとめて施工すればよかった
午前中の部施工スタート。
都合3日間にわたって計画された住宅外構舗装工事。
最終日は「滑り止め」を目的に透水性コンクリートが採用された。
⚫︎参考記事(初日):【静岡】「日本中どこでも生コンのように購入できる一般的な製品だ」《ドライテック》
基本的にこれまで慣れ親しんだ「土間コンクリート」の段取りが体に染み付いているため透水性コンクリートの施工もその流れで「午前、午後2回戦」で手配を組んだ。
施工ももう慣れたものでフォーメーションも熟練のそれ。
しつこいようだが、一輪車などで材料を運び込み敷設した後にトンボで均し平坦性を確保する。
写真右手はタンパで端部を転圧している様子。
型枠のキワなどはプレートコンパクタの締め固めが十分ではない場合が多いため別途タンパで締め固められる。
ポリカを使ったプレート転圧も堂に入っている。
プレート転回の際に発生するプレートマーク(凹凸、不陸)を防止するために転回する場所にポリカを置いておく。
施工も最終局面。
施工After。
午後の部終了。
施工に携わった方々の声「午前中にまとめて施工すればよかった」。
そう、土間コンのようにわざわざ2回に分けて施工をせずとも一発で施工できるスピードが透水性コンクリートの売りなのだ。
午前中にまとめておけば、午後は休みにできたり翌日の現場の段取りにも時間を使えたかもしれない。
Time is money.
忙しさに追われるエクステリア現場なら透水性コンクリートはぜひ段取りの1つとして抑えておきたい材料だ。
製品チェックの方法について
出荷時生コンプラントの瀬戸さん(ニューフェイス)から共有された材料の状態。
試料排出時の容器の状態。
チェック項目として、
⚫︎骨材に照り(艶)があること
⚫︎ペースト過多により空隙(隙間)が潰れていないこと
を確認。
その後、資料を排出して、
⚫︎容器にまばらにペーストが付着していること(容器の向こう側が見えないくらいベタっとしていたり、逆に付着が全く無いとNG)
などを確認する。
メッセンジャーグループに共有された材料の様子に早速突っ込みが入る。
ツッコミの主はドライテック大先輩あづまコンクリート工業の墨田清田郎氏(2代目まさつぐ)。
さすが鋭い目線。
たしかに写真の左手は艶が少ないように見られその場合ドライアウトが懸念される。
現場に立ち会っていた初代まさつぐによれば「現場はちょうどいい固さでした」とのこと。
こうして品質は厳格に管理され施工されている。
ドライテックは日本中の主体的な生コン実務者に支えられて全国各地で普及が広がっている。
施工者の皆さんが素晴らしいのももちろんだが、生コン工場も非常に積極的で何もその土地土地で生コン供給をリードしている猛者たちだ。
そんな猛者がメッセンジャーグループなどで100人くらい集まって日夜品質や施工に関する情報共有を行っている。
袋の製品をポンと送りつけるだけでは無い。
裏打ちされた品質管理があるからこそ現場では問題なく施工が行われる。
ドライテックの最大の強み。
それは、製品そのものではなく、裏づけたる生コン工場のネットワークとなる。
「土間コンと違ってこんなに早く終わっちゃうの?」
舞台裏がしっかりしてるからなんですよ。
宮本充也