2021/02/24
【沖縄】「残渣式流動化処理土に続け!沖縄のドライテックが本格起動」南建工業・南洋土建

沖縄県沖縄市。3年前に故・比嘉広正専務が沖縄で起こした奇跡は今次世代の手により再び蘇ろうとしている。新生南洋土建、南建工業らによって沖縄の地でもドライテックが本格的に起動しようとしている。3月の本施工に先立ちグループ職員らによる試験施工が開催された。公共物件も含む組織的なドライテックの普及活動が始まる。
製造:南建工業、施工:南洋土建(16m2、100mm厚、5名、1時間)
施工動画
沖縄ドライテック本格起動
⚫︎参考記事1:「燃え広がれ!比嘉広正の火」南建工業・南洋土建
⚫︎参考記事2:「侍たちのドラマ|沖縄LSS」
⚫︎参考記事3:「モノに羽根が生えた時代」透水性コンクリート・沖縄
記録を遡れば同社らとのご縁はリプル代表取締役富永健作さん(本南建工業)による。
協業の歴史は10年を数える。
縁もゆかりもない沖縄と静岡の会社の間には実にいろいろなことが起きた。
3年ほど前にドライテックの第1弾が施工されたと記録にはある。
ご当地有力建設グループ南建工業(生コン製造)と南洋土建(土木・建築)のタッグは3年前に残渣式流動化処理土の垂直立ち上げという奇跡を起こした。
そして、今その奇跡を再びドライテックの本格起動という形で蘇らせようとしている。
プラント右上のロゴマークNR(Nannken Ready-mixed)は生コンポータルと偶然同じ。
3年前と同様NR南建工業を舞台に本格的にドライテックのグループ本格導入が始まった。
お馴染み製造や施工のご指導に伺ったのはまさつぐ(さん)。
沖縄だから行きたかったんじゃないかとさえ感じさせる軽やかな身のこなしだ。
今日はどうやら茨城県で施工指導のようだが明らかに写真からもテンションの高さが窺える。
施工After。
南建工業構内の駐車場1台分16m2は職員ら5名の手により1時間で施工が完成。
製造・施工のプロセスは3月に予定されている本番施工に向けてグループにしっかりと実装された。
台風の通り道沖縄の舗装の常識を変えよう!
地域によって人々が持つ勝手なイメージがある。
沖縄は島国で閉鎖的でありよそものを受け付けない。
そんな勝手なイメージを持っていたが事実は異なる。
人々の繋がりは普段僕が身の回りの人たちと紡いでいる以上に濃いように思う。
家族というコミュニティを大切にしている。
会社組織もその延長にあるようだ。
いわゆる余所者である僕に対してもそうだが真剣に向き合えばものすごく真剣に応対してくださる。
3年前にご案内した残渣式流動化処理土の事業がとても順調に進んでいるそうだ。
いわゆる余所者テックが沖縄の地で本格的に認知され公共事業を中心に出荷を伸ばしているという。
そして、ドライテック。
さらに、残コンステーションにも関心を持っていらっしゃる。
故・比嘉広正専務の遺志を受け継いだ新生南洋土建グループは結果的には非常に恵まれた組織だ。
「作る人」南建工業
「使う人」南洋土建
それぞれが家族の絆で結びついている。
残渣式流動化処理土に続き、ドライテックも沖縄で本格的にその事業が起動されようとしている。
ドライテックを作る人、そしてドライテックを使って形にする人。
その連携は台風の通り道、灼熱の太陽の土地で、実際に大地を癒していくだろう。
おかげさまで長くご縁に預かってきた。
もともと縁もゆかりもない、ただただ生コンそして建設というだけの間柄なのに、なんとも不思議だ。
広正専務の息子さんはこの春から生コンポータルに研修にいらっしゃることにもなっている。
なんとも不思議だ笑。
人と人が結びつき合い具体的に景色を変えていく。
現代に立ちはだかる環境破壊などの深刻な問題は人々の行き過ぎた成長が原因で、またそれを癒すのも人々の果敢な努力によるものだ。
昔と違ってインターネットは人々の絆の可能性を無限に広げた。
今自分たちがやっていることが遠く離れた土地に暮らす同じような人たちにとっても役に立つ時代に生きている。
これからも真剣に身の回りの一人一人の人たちに向き合っていきたい。
宮本充也