2021/06/23
【東京】「スポーツカー、洗車、車いじり、バイク、真っ平らな駐車場の上でせいせいと」真尾商店・濱田工業

東京都八王子市。施主が車好きで洗車の際に舗装が透水する方がいいと濱田工業の濱田さんに相談してドライテックが採用された。現場で作業されておられた方の声、「これで施主の友達も洗車に来るのでは?」「草も生えにくいのでいいよね!」
製造:真尾商店(担当:真尾邦俊)、施工:濱田工業(担当:濱田修、150m2、100mm厚、12名、3時間半、タイムラプスあり)
洗車ならドライテック
施工Before。
夏場は特に注意しなくてはならない施工上のコツ、散水。
路盤や隣接構造物が乾いていると、ドライテック材料の水分が奪われ水和反応・硬化に必要な水分が欠乏することで硬化不良が起きる懸念がある。
骨材が剥がれたり、飛散したりする。
施工の初期にボロボロと骨材が取れるとその後もボロボロが続く。
だから、夏場、たっぷりと水を与え(水たまりにならない程度)た上で施工をすると材料が乾きにくくもなり施工も楽になる。
さあ、施工スタート。
スコップで配られた材料をプラゴテやレーキで平らに均した後ろからプレートが追いかけ転圧。
締め固めたらそれで仕上げ。
これの繰り返し。
ドライテックの利点でもあり注意点とも言える型枠の即時脱型(だっけい)とホットジョイント(施工ジョイント)の取り扱い。
生コンクリートと違って流動性を有していない材料であるためダレない。
だから、すぐに型枠を外すことができるのは利点。
ただし、ここは新しいスパンが継いでいく接点となり乱暴に施工をすると自立している角部分、ジョイント部分が容易に欠損(剥離、飛散)することにもなる。
仕上げ完了部分に触らないように注意しながら締め固めをしている。
ワイヤーメッシュ(配筋)もないから作業も捗る捗る。
施工After。
なんと、150m2の舗装が12名でたった3時間半で終了、半日足らずで完成。
すごい。
まず、土間コンであれば絶対にありえない。
また、排水性(ポーラス)アスファルトの場合も人力施工は難しく機械施工の場合はエクステリアなど入り組んだ場所での施工に向いていない。
排水、耐久性、などを考えた場合、我が国ではドライテック(透水性コンクリート)一択と言っていい。
真っ平らな駐車場の上でせいせいと洗車、車いじり
僕個人的にはほとんど車いじりの趣味がないけれど、ドライテックの採用理由で多いのが「車好きからの熱視線」。
スポーツカー、ドライテック。
⚫︎参考記事:「特にドイツ車のしなやかな足回りを殺さないための《透水性コンクリート》知られざる性能」愛車・駐車場・水勾配
洗車、ドライテック。
車いじり、ドライテック。
バイカーにも大人気。
⚫︎参考記事:「バイクのサイドスタンドがめり込んだりしませんか?」バイク好きが語るアスファルトあるある
それにしても、150m2のエクステリア駐車場。
長いこと、仕事をしているけれど、こんなケースはあまり見かけない。
現場の声にもあるように、「これで施主の友達も洗車に来るのでは?」は名言。
きっと、こちらのお宅は車好きの皆さんが集まる名所になるのではないか。
こんなにせいせいと気持ちよく真っ平らな駐車場で洗車してみたいよね。
足元も濡れないし。
カラッと乾いている。
ジャッキアップだって安心。
だって、斜めっていないから。
透水性コンクリートの機能(透水性能)にフォーカスしているとぼやけてしまう。
マーケットイン。
そもそも、使う人々は何に価値を見出しているのか、どの点に代価を支払おうとしているのか。
その観点を忘れずに、引き続きエゴではなく求められているありかたに敏感に、情報発信を続けていきたい。
宮本充也