2021/06/24
【岡山】「夜のドライテックはいかがでしょうか」白石建設

「夜のドライブはいかがでしょうか」的な艶かしいお誘いではなく、「夜のドライテックはいかがでしょうか」。白石建設が送るロックガーデン風エクステリアデザインでは昼はもちろん、その多様なテクスチャに映える間接照明の陰影をお楽しみください。
製造:白石建設(担当:吉田)
ロックガーデンにドライテック
⚫︎参考記事: 【岡山】「《蛇籠》と《ポーラスコンクリート》庭づくり新しい形」白石建設
施工After。
蛇籠とドライテック夜の様子。
「ドライテックにしてよかったです」
こう話してくれたのは白石建設にお勤めなさっている職員の方だ。
当初、水はけが悩みの種だったという。
隣地の住宅・エクステリアの工事計画が元で水が敷地に流入してくる。
そもそも、水勾配が取れない敷地条件。
白石建設でも製造されているということもあって、取引先の施工業者さんおの力も借りながらDIYで庭づくりに取り組み、庭の舗装にドライテックを採用した。
門袖、塀、囲いを兼ねた蛇籠の中にはこちらも白石建設さんで販売されている石灰石(岩)を敷き詰める。
ドライテックも、蛇籠も、いずれも「ゴツゴツした見た目」。
夜照明を灯すと昼とは違った全く新しい表情が浮かび上がる。
不規則な陰影が随所に宿る。
それが実に美しい。
ドライテックを検討されている一般の方も訪れるこちらの昼間の様子。
夜との比較がわかりやすく、照明に浮かび上がる空間は途端に幻想的な世界観を帯びる。
「いつもリビングの窓から外を眺めてうっとりしてるんですよ笑」
「ドライテックにしてよかったです」
写真を提供してくれた彼は嬉々とした表情で感想を共有してくれた。
もともと互いに知り合いだったとしてもこれはまさに「一般・施主の生の声」に目の前で触れることのできる、僕にとっては大変貴重な機会となった。
「見た目のゴツゴツがいやだ」
普及活動を始めたばかりの頃は結構多かったこの意見。
水を通す以上隙間(ゴツゴツ)がなければ機能を果たすことができないためこのコメントは当時本当にきつかった。
それから16年の歳月が経過し今を迎えていて世間の見方はこうも変わるのかと驚きの連続だ。
見た目のゴツゴツに評価が寄せられているのだ。
ゴツゴツの方がいいってことだったのだ。
ファッションなんかもそうだけど、人々の感覚って結構曖昧なもの。
歴史の教科書に出てくる絶世の美女が、全然美人じゃなかったりみたいなもんか。
誰の話をしてるんだ笑。
大切なことは一つのテーマ、例えば、プロダクトとしての透水性コンクリートが一巡の評価を得ていよいよ時代に求められるようになるためには、サプライヤーとしての情熱はもちろんのこと、それに加えて時間という条件が絶対に必要なんだと思う。
いろんな評価に晒される。
特定の企業や人、似たような人種ばかりではなく、それこそさまざまな属性を背景に持つ人々の目にあらゆる角度からプロダクトを晒すという活動こそが必要なんだと。
このところ「水を通す」ではなく、「CO2を収容する」という性質が見出されたように。
評価されるべき価値は僕たちサプライヤーが勝手に決めて押し付けてはダメなのだ。
車好きやバイカーに意外な理由で必要とされたように。
⚫︎参考記事: 【東京】「スポーツカー、洗車、車いじり、バイク、真っ平らな駐車場の上でせいせいと」真尾商店・濱田工業
本当にこうなると理屈じゃない。
これからも、決めつけることなく、曇りのない目で、世界をありのままに眺められるように努めていきたいと思う。
「夜のドライテックはいかがでしょうか」
僕たちにはとっても美しく見えています。
あなたにはどのように映るでしょうか。
宮本充也