長岡生コンクリート
透水コンは高い透水性を持ちながら
表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2022/08/04

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長所と短所は裏表。透水性コンクリートの欠点とは?

長所と短所は裏表。透水性コンクリートの欠点とは?

※本稿は施工者目線で作成された記事です。

生コンポータルでは従来の土間コンに比べた透水性コンクリートの利点について主に紹介をしている。あまり知られていない「透水性コンクリートの欠点」について着目していこう。

ちなみに、今回は透水性コンクリートの仲間でもある造粒ポーラスコンクリート オワコンについても紹介する。

透水性を持ちながらも簡素化された工程で施工でき、DIY向けのコンクリートだ。


⇒家周りの雑草・水たまり・ぬかるみから解放 オワコン



透水コンはノロが浮いてこない

夕方から打てる!

雨の日でもちょっとした晴れ間に施工できる!

1日仕事にならない!


とかく迅速な施工をプッシュしている透水性コンクリート。


これはたしかに従来の土間コンに比べれば利点のように見える。

従来の土間コンは施工班が1日がかりで施工するもの。

そう考えられている。

その理由は、

ブリーディング

といって生コンの中に含まれる水分が密度差で上面に浮いてくる現象に起因する。


仕上げ工程はそのブリーディングが収まってから行われるため、

冬期2〜3時間待たねば引かないブリーディングが土間コンを1日仕事にさせる。

そのブリーディングが発生しない透水性コンクリートは施工が短時間で終わる。

これが理屈となる。


一方、利点と思われるこのブリーディングがないは欠点ともなりうる。

通常の土間コンの場合、ブリーディングはノロ(ペースト分)も上面に運ぶ。

これは施工中何度もリカバリーを可能とする。

表面の仕上がりに満足できなければタンパーやコテで叩くとノロが浮いてくるため修復しやすい。

一方透水性コンクリートの場合そのノロで表面を誤魔化すことができないため、

基本一発勝負


「仕事が早く終わるのはいいんだけど、忙しないんだよね」

一見メリットに見えることも他方ではデメリットになる。

バランスを考えて施工計画を立てる必要がある。



透水コンは面が取れない

透水性コンクリートもう一つの「欠点」としてよく指摘されること。

面ゴテがきかない。

剣道用語ではなく、

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https://www.wallcutting.net/service/flat-sawing/ より引用


写真カド部分のように、鋭角(カドかけが発生しやすい)をなだらかな面に修正することを、「面取り」という。


透水性コンクリートは砂利(砕石)とごくわずかなペースト分で構成されている。

つまり、通常の生コンのようにもっちりとした流動体ではないため、

写真のような面を成形することができない。


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※ぴんかどといって90度でなければならず、このカド部分(端部)をきちんと転圧しなければカド欠けが起きやすい(エッジ材の使用またはピンカドとしないことが必要)



オワコンにも欠点があるが、それ以上のメリットとコスパがある

透水性コンクリートの欠点を紹介してきたが、最近生コンポータルでも力を入れている造粒ポーラスコンクリートのオワコンを紹介したい。

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こちらが住宅の外構に施工されたオワコンだが、透水性コンクリートと同様にブリーディングがないためノロが浮いてくることがなく、面も普通の生コンクリートのようにとることは難しい。

さらに見た目も普通の生コンクリートや透水性コンクリートと比べると、どうしても見劣りしてしまう部分がある。

しかし、オワコンにはそういった欠点の何倍も優れるコスパとメリットが存在している。

価格と施工のしやすさ

欠点を持つオワコンだが、価格や施工の行いやすさにおいては、普通の生コンクリートや透水性コンクリートを上回るコスパの良さがある。

犬走り(30㎡の場合)の他材料との比較
材料工事を依頼DIY透水性能DIY難易度

砂利+防水シート
100,000 50,000

土間コン
150,000 50,000 × ★★★★★

ドライテック
オコシコン
200,000 130,000 ★★★★

オワコン
88,800 30,000 ★★

こちらの表を見てもらうと分かる通り、同じ広さに施工をする場合、オワコンが最もお得に施工できる。

さらにオワコンは「撒いて→踏み固める」以上で施工できてしまうので施工の難易度も低いのだ。

ブリーディングがない欠点を紹介したが、ブリーディングがないからこそ施工が行いやすいとも言える。



透水性コンクリートと同様の性能メリットを持つ

オワコンは透水性コンクリートと同様の性質を持つコンクリートだ。

ポーラス構造と呼ばれる内部に無数の隙間を持っており、水や空気を自由に透すことができる。

つまり、雨が降ってもみずたまりやぬかるみができず、コンクリートで蓋をするため雑草が生えてくる心配もない。

他にも、打ち水による高い効果(炎天下に水を撒くと微風が吹き始める)、猫の糞害抑制、雑草除去による害虫発生の抑制、効果などもある。

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万能な製品が存在しないという当たり前の上で、オワコンは見た目やブリーディングが発生しない、面を取りにくいといった欠点以上の、価格面と機能面のメリットを持つと言える。

人目に付きにくい犬走などの外構にはもちろん、DIYで駐車場やお庭を舗装する場合には持って来いだ。

もちろん、常に人目に付く場所をきれいにしておきたいという場合には、見える場所を透水性コンクリートや普通の生コンクリートで施工し、普段人目に付きにくい場所をオワコンで施工するという選択もある。

単に欠点が多いからと言って使えない場面が増えるのではなく、適材適所で採用していくことが大切だ。


ただ、オワコンの見た目などの欠点が気にならないという方であれば、オワコンを採用したコスパ最強の外構を作ることができるだろう。

万能な製品なんてないし、万能なコンクリートも存在しない。

だからこそ、どれだけの欠点を受け入れつつ、メリットを活かしていけるのかが重要であり、それを体現することができるのがオワコンなのかもしれない。

宮本 充也

主な著者
あとじゃん先生
(宮本充也)

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

エクステリアプランナー(2級)

メーカーは消費者のことを啓蒙する必要のある素人として軽んじている。
「最近の施主はインターネットで付け焼き刃に知恵つけやがって」
こんなプロ施工者や製造者のひどい声を聞かされることもしばしば。
ものづくりは消費者の方を見ていない。 [ 続きを読む ]

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