2019/05/28
「車はいつから乗れるの?」透水性コンクリートも【コンクリート】土間コンと一緒

よくある質問「施工後どのくらいで車乗ってもいいの?」。新技術とはいえ硬化メカニズムはセメント水和反応。だから、基本物性は生コンクリートと同じ。土間コンクリートと同じ原理で固まってるから土間コンクリートと同じ期間でお願いします。
車はいつから乗れるの?【土間コン】【透水性コンクリート】
透水性コンクリートの施工風景。写真でわかる通り「人なら直後からのれる」のは、透水性コンクリートの利点。
こちらは通常の土間コンクリートの施工表面。人はおろか猫ちゃんだって乗ったらばっちり足跡つくよね
人は直後から乗れる。それなら、車は?
尤もな疑問だ。
人が直後から乗れるなら、車だって時短できるはずだ。
いや、実際にそうだったとしたらめちゃくちゃすごいことだ。
世の中が変わる。
アスファルトのように「冷めたら固まる」みたいに、「転圧したら車乗れる」になったら確実にアスファルトは消滅するはずだ。
時短。
Time Is money.
本質的な世界の要求だからだ。
ただ、結論から言えば車が乗るには土間コンクリート同様中1週間(季節によって変動)程度必要となる。
それは、硬化のメカニズムがセメント水和反応だから。
人が乗れる理由は水和反応ではない。
「わ、乗れる」
施工見学会でヒールの靴でのった女性もいたくらいだ。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_744.html
たしかに乗れっても足跡はつかないけど「踏んだり蹴ったりはしないでね」。
乗れるようになるのは瞬時に水和反応で硬化するからではない。
「骨材と骨材がぎっしりかみ合っている物理的状態」
それがその上に乗っても足跡がつかない本当の理由。
セメント水和反応ではそこまで早く固めることはできないのだ。
かといって諦めているわけじゃない。
もちろん、初日から車が乗れ他方がいいに決まっている。
「無理」
といって諦める立場ではない。
それはまた別のアプローチによる解決策がある。
3時間で24N/mm2の強度発言が期待できる生コン屋さんの超速硬コンクリート。
https://www.nr-mix.co.jp/topics/100m360200000m3.html
その夢は別途並行して進んでいる。
その成果を期待している。
もちろん、行動にも移している。
「車はいつから乗れるの?」
よくある質問に将来「すぐに乗れますよ、人といっしょで」と答えられる日は必ずやってくる。
生コンでいいこと。
宮本充也