2019/10/09
続「その土間コン表面に発生する錆の問題なんとかなるの?」リペアマン

やっぱり透水性コンクリートでもまれに発生してしまう「錆の問題」。手頃なところでセメントペーストで塗膜をしてみたところどうなった?現場からの報告(柳川さん)。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_867.html
セメントペーストじゃダメだった。やっぱ、リペアマン
透水性コンクリートはペーストが極端に少なく写真のように「骨材の輪郭がそのまま出ている」構造。
ペーストで小石(粗骨材)と小石の空間が満たされている場合には、骨材の中に含まれている鉄分(黄鉄鉱)は溶出しづらい。
一方、洗い出しや透水性コンクリートのように骨材そのままの輪郭が出ている場合。
その溶出の頻度は高くなる。
この錆という問題。
生コンポータルの柳川さんが、
「セメントペーストで塗膜したらどうだろ?」
と思い立ち早速実験してみた(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_867.html)。
その後、時間が経ち補修箇所の様子が再び柳川さんからもたらされた。
錆そのものは溶出していないものの、セメントペーストの水和は適切に進まず粉状になっている。
メッセンジャーグループにおける柳川さんからの報告。
「リペア材(リペアマン)がいいですね!」
透水性コンクリート専用補修材「リペアマン」(渋谷建材)。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_833.html
材齢4日で50N/mm2以上の強度発現。
粘性が保たれ養生要らず。
それは、水分の蒸散による水和反応不良(硬化不良)が防げるから。
こちらは動画マニュアル。
現場でさっと作って容器から補修必要箇所(例えば錆汁)に塗布。
以上。
柳川さんがペーストでやった場合のように、養生入らない。
その場で急速に硬化が始まる。
透水性コンクリートのペースト以上に強烈に硬化する。
つまり、錆汁は永遠に塗膜される。
問題解決。
こうして多くの人が「透水性コンクリート」という1つのテーマに合流する。
こうした取り組みは「面白い」でなければならない。
踊っている人たちが楽しそうにしていなければ、それをみた周囲の人たちはそのダンスに参加しようとは思わない。
「楽しんで」
透水性コンクリートに関わる人たちの円が大きくなっている。
製造協力してくれている生コン工場も250に及ぼうとしている。
その周辺にはこうした補修に関わる技術革新も続々生まれている。
さあ、踊りに加わろう。
施工者でも、製造者でも構わない。
このムーブメントが日本の環境をやがて変えてしまうのだから。
宮本充也