奈良県北葛城郡広陵町。ななんと、駐車場モニターじゃなくてDIYでオワコン駐車場作っちゃったよ。しかも、翌日（2022/04/06）車乗せるって言っちゃってるよ。まさかの展開にこちらが驚いてます。辺境の進化は特定の意図（サプライヤーやメーカー）による統制・制御なんかできない。僕たちは思いあがっちゃダメだ。
製造：ウエヒラ（担当：清水工場長）、施工：DIYer（100m2・9.5m3、100mm厚、6名、4時間・正味2〜2.5時間）

「明日車乗せます」DIYオワコン駐車場

施工Before。

な、なんと、オワコン駐車場DIYデビューしちゃった。

生コンポータル（長岡生コンクリート）直轄工事じゃなく、寝屋川コンクリートの本田さんのところでそれが実現しちゃった。

とにかく低予算で済ませたかった。

インターネットであれこれ調べてたら、「草が生えなきゃいい。水たまりやぬかるみ猫のトイレに困ることなく、砕石敷きよりマシならそれでいい」というニーズにぴったりのオワコンが見つかった。

DIYができるというではないか。

じゃあ、駐車場にしちゃえ。

そんな感じで、あっけなくオワコンはDIYで駐車場として完成してしまった。

施工After。

6名でたった4時間で完成してしまった。

しつこいようだが、こちらの施工はプロではなく一般の方6名によるもの。

現場に立ち会った本田さんによれば、「生コン車が滞りなく届いてたら2〜2.5時間で終わってたと思います」だそうだ。

めっさ早い。

マッハである。

しかも、さらに驚愕なのは、「明日車乗せます」と言い切ったそうだ。

「へ？そっちもマッハ？」

⚫︎参考記事： 【愛知】「覆せ！ 《土間コンは1週強度で管理されるため、駐車場利用までには一定（1週間）の時間がかかる》 という常識」毛受建材

通常土間コンなどはコンクリートが1週強度で管理されていることから車を乗せるまでに1週間程度空けることになっている。

これが、結構、工期を遅らせ、施主・施工双方に迷惑をかけていた。

それが、「明日車乗せます」というではないか。

DIYでご購入された消費者様がおっしゃるのだからこちとら「なんも言えねえ」である。

本田さんが経過を観察しに行ってくれるそうだが多分なんも問題ないだろう。

これ。

土間コンよりよっぽどましである。

土間コン買うのが馬鹿らしくなる。

土間コン工事全部込み10,000円／m2〜との比較

こちらの現場の詳細の金額は不明だが、一般にオワコンは30,000円／m3（大型車）程度で流通している。

今回100m2の駐車場に用いられたオワコンは9.5m3だったそうだ。

9.5m3 × 30,000円 ＝ 285,000円

安っ。

めっさ、安っ。

想像してみてもらいたい。

一体どこのお庭屋さんが土間コン100m2を300,000円以下で作ってくれるだろう。

もしかしたら、防草シート下地に砕石敷き100mmよりも安いんじゃね。

土間コンの相場はおよそ10,000円／m2〜（掘削・残土処分・型枠・メッシュ配筋一式含む）と言われている。

普通に土間コンやったら、ああた、1,000,000円超えですよ、ああた（驚愕すぎて「あなた」と言えなくなっている）。

700,000円以上も浮いちゃったよ、費用がっ、である。

700,000円で何買う？ひよってるやついる？である。

これ、信じられないほどの事件が昨日奈良県で起きたってことなんじゃあないだろうかって驚いてるんだぜっ。

JOJO語もログインなんだぜっ。

DIYじゃなくて注文したらどうなるの？

現在オワコン駐車場モニターキャンペーンなるものを展開している。

結構ひっきりなしにご連絡をいただいている。

やっぱ、みんな、心のどこかで思っているのだ。

オワコンで駐車場作っても大丈夫なんじゃね？と。

そして、このところ次第に明らかになりつつあるのが、「中1日で生コン車乗せても全く問題ない」という事実。

⚫︎参考記事： 【愛知】「覆せ！ 《土間コンは1週強度で管理されるため、駐車場利用までには一定（1週間）の時間がかかる》 という常識」毛受建材

しかも、こちらの現場は100mm厚ではなく、50mm程度だった。

まじか。

この後のブログで詳細を解説するが、生コンポータルでは今後モニターキャンペーンに関して以下の通りの条件で案内しようと思っている。

掘削、残土処分、路盤、型枠、オワコン、養生、一式込み込みで。

（ドラムロール）

じゃん。

9,800円／m2

なぬっ？

土間コンよりも安い？！

なのに、水を通す？

勾配もいらない？

ぬかるみ、水たまり、猫さんたち、雑草さんたちに悩まされることないの？？

我ながら、とんでもないプロダクトをこの世に出現させてしまったようだ。

そりゃあ、多方面に色々な影響を及ぼすことは仕方がない。

ただ、進化とは誰か特定の意図に左右されることなく辺境で起きる。

何もかもが市場と顧客の要請を現場で知覚して変化することで生じる。

イノベーションは会議室では起きない。

だから引き続き僕は現場ラストワンマイルに集中していきたい。

現場にいる、あるいは現場の情報を共有し合う、そのことで新たな知恵やアイデアが生まれる。

その先に、美しい時代がやってくるんだと思う。

ミーティングルームを離れて現場に出よう。

生コンポータルのモットーだ。

宮本充也