長岡生コンクリート

オワコンロゴ

「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2021/12/20

「考え方や物事の眺め方を変えると変えようと努力しなくとも世界の側から変化してしまう」(週間生コン 2021/12/20)

「考え方や物事の眺め方を変えると変えようと努力しなくとも世界の側から変化してしまう」(週間生コン 2021/12/20)

先週1週間の体験から新しい視点がいかに重要か身につまされる。「考え方や物事の眺め方を変えると変えようと努力しなくとも世界の側から変化してしまう」。残コンは実は貴重な財産だし、フライアッシュやスラグも見方を変えれば貴重な資源。先週1週間の出来事について。(月刊生コン 2021/12/20)



ピンチとチャンスは同義語

親しくさせていただいているとあるゼネコンの役員さんがおっしゃっていた。

「ピンチとチャンスは実は同じことを別の視点で説明しているだけであって、たとえばピンチヒッターとして今そこに立っている人は果たしてその境遇をピンチと認識しているかどうかは本人にしかわからない。もしかしたら大活躍をしてレギュラー入りを果たすためのチャンスとして捉えているかもしれないのだから」

まさにその通りだ。

これは、あらゆる分野に適応される真理なのではないか。

そんなことが思い出されるような出来事が先週もいくつかあった。

⚫︎先週の記事1: 「お金払ってるんだから持って帰らず全部置いていけ!」all round

「残コン」

この言葉に関して多くの生コン・建設に携わる人々はネガティブな印象を抱く。

生コンが余ったら誰かがその処分をしなければならない。

これまでは商慣習からその負担は生コン工場や圧送業が受け持っていた。

ゼネコンや工務店とてその厄介者を現場内で利用する手段を持たない(というよりも考えない)。

勢い、「売る」「買う」の関係から、「売る」に皺寄せられる。

これが、生コン・建設における厄介者「残コン」。

一方、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」という生コンクリートの場合様相は異なる。

生コンである以上片枠の容積や想定される数量ピッタリに製造することはできないためオワコンの場合でも残コンは発生する。

ただし、そのオワコンの残コンは次に予定されている駐車場(土間コンやドライテック)で使用される路盤材料として利用できる。

この観点をもつに至り状況は一変してしまう。

コペルニクス的発想とはまさにこのことなのだろう。

地球が中心で天の方が回っていると信じて疑わない人々がいたように、残コンは厄介者だと信じて疑わない人々が現代においてはまだ大半だ。

そのような視点しか持たないのであれば、残コンは厄介者でしかあり得ない。

ただ、一部の宇宙人のような人々にとっては「残コンはチャンスだ。財産だ」と信じられている。

今は少数派だとしても時間がその割合を徐々に逆転に向かわせていき、全ての技術革新がそうであるようにある時閾値を迎えて世界の景色は一変してしまう。

つまり、物事はどのように見ているかが重要だということだ。

残コンをいつまでもリスクとしか見れなければ、残コンはいつまでもリスクでしかない。

大切なのは見方を変えること。

そのことで、「考え方や物事の眺め方を変えると変えようと努力しなくとも世界の側から変化してしまう」ということなのかもしれない。


⚫︎先週の記事2: 「セメントを用いず海水で製造される生コンクリートを見学しました」奥村組土木興業

電力会社にとってフライアッシュ(石炭灰)はきっとリスクとして認識されているはずだ。

また、スラグについても製鋼メーカーにとっては決してチャンスだったり明るい話題ではあり得ない。

生コン製造者にとっての残コンと同様だ。

さらに、水資源の枯渇が世界で問題視されていて、我が国は置いたとしても「水の次に流通する材料」生コンクリートの供給を果たしている生コン工場にとっては深刻なリスクであるに違いない。

それらリスクを必要としている技術がある。

奥村組土木興業らが開発したセメントを用いず海水で製造される生コンクリート。

そこではスラグもフライアッシュも貴重な資源として捉えられている。

さらに、その強度発現を保全するために海水やスラッジ水が有用であるということがわかり始めている。

さらに、その生コンはセメントを使っていなかったり海水を使っていなかったりするだけで、所詮は生コンクリートだ。

つまり造粒ポーラスコンクリートというプロダクトにすることが理屈上は可能となる。

そうなれば、前述の通り、その残コンはもはやリスクではなくチャンスに変貌を遂げる。

人々の共同のあり方、物事の捉え方、それらを刷新するだけで、恐れは機会に、ピンチはチャンスに生まれ変わる。


⚫︎先週の記事3: 「NETISに登録!! Re-con ZERO EVO(MAPEI)いよいよゼネコン向け販売が始まる」グロースパートナーズ

造粒ポーラスコンクリートを造粒ポーラスコンクリートたらしめているのは流動体の造粒に寄与するRe-con ZERO EVO(MAPEI)やセルドロン(グロース・パートナーズ)をはじめとする残コン改質材だ。

あらかじめドラム内部に配置されているそれは投入された生コンクリートをドラムの回転を利用して粗骨材を核としたモルタルペーストが積層された粒状物に変化させる。

元々は「問題解決策」として生み出されていた技術だったが、こうなれば期待される効果が全く異なってしまう。

問題解決策ではなく、必要とされる原料に変貌する。

そのRe-con ZERO EVOだがこの度めでたく国土交通省の新技術登録制度NETISに組み込まれた。

ただし、まだ名目は問題解決策のままだけれども。

だが、すでに述べたように、人々の意識(物事の捉え方)が変化しその割合が増えれば増えるほど、どこかで閾値は訪れ「今は天が動いていると信じている人がいないように」ある瞬間からRe-con ZERO EVOは希望を持って必要とされる存在に変わってしまうことだろう。

そして、その時には「残コンが問題だと信じている人がいない」世界がやってくるのだ。



如上のことは何も技術開発やものづくりに限ったことではない。

リスクかチャンスか、という発想にこだわらずに、リスクでありまたチャンスでもある、という視点を常に意識することで、あらゆる物事の捉えられ方は変化する。

そうなると、今僕たちが信じて疑わない世界の景色はガラリ一変してしまう。

それまで恐れの対象でしかなかったそれがなんとトンネルの出口のような光り輝くものに変化してしまう。

だからこそ、恐れをはじめとするいろんな感情に敏感であるべきなのだと思う。

なぜ、今、僕は恐れを感じているのか。


「なぜ私は怒りを覚え、恐れ、大胆になり、あるいは興奮しているのだろう?この感情を通じて、私自身や私の置かれている状況について何が明らかになってきているのだろう?」(ティール組織)


この観点が非常に重要なのだ

恐れや不安そのものに自失してしまうのではなく、立ち現れたその感情はなぜ、どこからやってきたのかを冷静に深く考察する。

そのことで、いろんなことが明らかになっていく。

世界はこうして景色を変えていくのだと思う。



宮本充也

オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)

◆施工面積40m2

材料費
(配送料無料)
80,000円40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価)
工事費70,000円2名 x 35,000円(日当)
諸経費7,500円5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事))
合 計157,500円

※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2

◆施工面積60m2

材料費
(配送料無料)
120,000円60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価)
工事費95,000円2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許)
諸経費10,750円5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事))
合 計225,750円

※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2


宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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