長岡生コンクリート

オワコンロゴ

「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/02/06

granZ-con 実機試験練り - 2022/02/04@長岡生コンクリート -

 granZ-con 実機試験練り - 2022/02/04@長岡生コンクリート -

セメントを用いず、スラグや再生骨材など環境負荷0の原材料のみで製造した透水性コンクリートgranZ cocnreteの簡易試験結果が示された。きちんと、固まっているのか。供用に耐えうる性能を有しているのか。横浜国立大学大学院の学生による簡易レポート。



脱型、透水、破壊、打設現場

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⚫︎参考記事: 《セメントフリー》「海水とスラグだけで作った造粒ポーラスコンクリート」granZ concrete

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20時間後の脱型(だっけい)。

以前テーブルテストで行った際には硬化が十分でなく、成形が十分ではなかったため、配合を見直し再トライ。

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破壊試験。

自由落下による簡易試験ではあるものの、ある程度の強度が確保されていることがわかる。

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透水性も問題なく確認された。

また、ポーラスコンクリート(ドライテックなど)よりも造粒ポーラスコンクリートは骨材を包むモルタルペーストの膜厚が大きいため、透水に加えて、保水も期待される。

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1日後の施工現場の様子。

歩行には十分問題のない強度が確保されており、透水性も問題なし。

今後、公共工事などでの実装が進んでいくことだろう。

以下、実験を指揮した志賀さんのレポート。


・脱型(詰めて20数時間後)
  脱型については、どちらの配合もできました。ボロボロ壊れることなく形を保ったままでした。
・透水
  透水についてもどちらも問題なかったです。ただ配合②の方が③よりは粒が小さいため透水スピードが遅いように感じました。
・破壊
  破壊については、定性的ではありますが配合②の方が③より強い結果になりました。
・打設現場
  打設現場については、人が乗っても凹むことなく、完璧ではなくてもある程度固まっていると感じました。




中央分離帯や施設メンテナンス(防草、排水)には0インパクトgranZ conやオワコン

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(引用:https://www.uekigumi.co.jp/service/index/eco/eco_bouso/

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(引用:https://solarjournal.jp/solarpower/34805/


現在、地方公共団体やNEXCO、電力会社、国土交通省など発注機関において、「雑草対策」といえば、防草シート(あるいは防草土)が採用されている。

コンクリートやアスファルトでは植栽の根系に蓋をしてしまい生育がおぼつかない。

かといって、ポーラスコンクリートやポーラスアスファルトで施工すると予算が合わない。

主流は防草シートだ。

ただ、よく知られているように、防草シートは耐久性において万能ではない。

所詮、プラスチック。

石油製品である以上、紫外線や踏圧・輪荷重などにさらされる過程で、破れ雑草は突き抜けてくる。

まるで何もなかったかのように繁茂する雑草。

およそ防草シートの平均的な耐久年数は8〜10年と言われている。

防草シートは供用期間が終了すれば、回収・撤去・焼却処分というコストが降りかかってくる。

ソーラーパネルやインフラの供用期間は8〜10年どころではない。

そもそも、チグハグなセッティングだったとのではないか。

オワコンや、granZ conの対象領域は、ここだ。

コンクリートだから、ソーラー事業や社会インフラの供用期間とシンクロすることができる。

仮に、解体・撤去となったとしても、それは単純にコンクリート塊。

焼却処分ではなく、そのまま循環していく。

供給(製造)インフラは整っている。

今後、詳細な性能評価や各種検証が行われる。

いずれは公共事業にスペック・インされる。

発注されれば、ゼネコンや道路会社、あるいは施設管理会社などが受注し、彼らと各地の生コン製造者がつながる。

オワコンやgranZ conが供給される。

そんな未来が見えている。

大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート。

生まれたばかりのそんなコンクリートは、こちらもまだ就職前の若き研究員の手によって、さらに進化していく。

そして、僕の役割は、その生まれたテクノロジーを具体的に実装すること。

練って運ぶこと。

その領域でボトルネックになるであろうさまざまな課題を解消すること。

次のブログでは現状社会実装を考えた上で妨げになるであろういくつかの課題を取り上げ、その解決方法についての考察を深めたい。



宮本充也

オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)

◆施工面積40m2

材料費
(配送料無料)
80,000円40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価)
工事費70,000円2名 x 35,000円(日当)
諸経費7,500円5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事))
合 計157,500円

※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2

◆施工面積60m2

材料費
(配送料無料)
120,000円60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価)
工事費95,000円2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許)
諸経費10,750円5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事))
合 計225,750円

※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2


宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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