長岡生コンクリート

オワコンロゴ

「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/02/05

《セメントフリー》「海水とスラグだけで作った造粒ポーラスコンクリート」granZ concrete

《セメントフリー》「海水とスラグだけで作った造粒ポーラスコンクリート」granZ concrete

奥村組土木興業と横国大らが共同開発した、海水とスラグ(骨材、微粉末)、再生骨材だけで作った造粒ポーラスコンクリート(granZ concrete)はセメントを用いず強度発現をする革新的なコンクリートだ。まさに、「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」



granZ concrete

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プロジェクトを指揮するのは横浜国大の修士1年志賀さん。

右は、指導教授の細田暁さん。

関係者を前に、技術の要諦について詳しく説明し、質疑応答を行う。

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使用する材料はこちら

高炉スラグ微粉末上澄み水(は試験練り、ほんちゃんは、海水)、高路スラグ製鋼スラグIWA骨材(つまり、残コン由来の再生骨材)、だけ。

どこにも、セメントがない。

造粒する前の強度は40Nまで確認されているという。

配合の柔軟性が非常に高い。

そして、お気づきの通り、材料そのものに一つとして環境インパクトが見られない。

なお、水資源の枯渇は世界的な問題として認識されている中、海水で製造できるコンクリートで考えた場合相当のニーズが見込まれるはずだ。

さらに、塩分が含まれている、ということで考えると、用途はおよそ舗装、とりわけ、配筋を前提としていない転圧コンクリート舗装が主戦場となるだろう。

転圧コンクリートとは、つまりは、ポーラスコンクリートや造粒ポーラスコンクリートのことだ。

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理屈から言えば、海水で作られた生コンクリートにY弾(re-con zero evo)を配合すれば、オワコンの出来上がり。

ただし、このプロダクトミックスで生まれたこちらは、横国大生の若い頭脳によって生み出されたgranZ concrete(グランツコンクリート)というオワコンとは一線を画すクールなネーミングとなった。

Granulatedは造粒された、ZEROはセメントフリーにちなんだ、ネーミング。

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仕上がりはこの通りばっちり。

これ、ものすごく水を通すだろう。

granZ concreteは造粒ポーラスコンクリートであるため、見た目は完全にオワコンと一緒。

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実際に研修ヤード(kr)に施工されたgranZ concreteの仕上がりはこの通り。

⚫︎参考記事: 「見た目がいけてない? そんなふうに思うのは今だけ。日々進化してます」長岡生コンクリート・DIY



永遠に循環し続けるコンクリート granZ concrete

舗装コンクリートは永遠に循環し続けることになる。

例えば、スラグは数に限りがあるし、例えば今後製鉄が少なくなったり、技術革新が進めば、骨材として採用しにくくなるかもしれない。

一方、IWA骨材(残コン由来の再生骨材)については、建物や構造物、あるいはコンクリート舗装が解体されれば必ず発生する。

無尽蔵と言っていい。

そして、海水。

コンクリートが「水の次に流通する」というのであれば、海水もまた無尽蔵。

そして、一切セメントを用いていない。

海水の塩化カルシウムが高炉スラグの水和反応を刺激するそうだ。

だから、セメントがなくても固まる。

ご存知かどうか、セメントを製造する過程では大量のCO2が発生し、さらには石灰岩が山から削り出されている。

その営みがついえる。

そして、高分子と生コン車のドラムの回転を利用することで造粒した結果水を通すポーラス構造となる。

大地に蓋しない。

つまり、granZ concreteは永遠に循環し続ける。

大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート。

もう、舗装はこれを使わずして何を使うというのか。

石油をぐつぐつ煮る必要もない(アスファルト)。

ただ、ひたすら、リサイクル品あるいは副産物を利用する。



今、オワコンは、戸建住宅の周りなど、比較的小規模な分野で実装が進んでいる。

ただ、それで終わるつもりはもちろんない。

今月には、横国大の正式な発注で、granZ concreteが構内に施工される予定だ。

さらには、NEXCOのSAにも提案がなされている。

いわゆる、公共事業でも実装が進む見通しだ。

そうなると、市場規模は巨大だ。

巨大な市場「生コンクリート」に建築・土木以外に新しい市場が生まれることを意味する。

舗装だけでなく、防草(メンテナンス)という分野もだ。

さらには、漁礁にも用いられるかもしれない。

建築・土木を凌駕する市場規模になるだろう。

特定の企業の枠に収まるものではない。

生コンポータルのコーポレート・ステートメントである、「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」

コミットするなら、ここだ。

全力で走り抜けたい。



宮本充也

オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)

◆施工面積40m2

材料費
(配送料無料)
80,000円40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価)
工事費70,000円2名 x 35,000円(日当)
諸経費7,500円5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事))
合 計157,500円

※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2

◆施工面積60m2

材料費
(配送料無料)
120,000円60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価)
工事費95,000円2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許)
諸経費10,750円5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事))
合 計225,750円

※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2


宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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