2022/05/12
「大学や大手道路会社も参画する造粒ポーラスコンクリートというムーブメント」(月刊透水性コンクリート Vol.57)

先月はカインズやエクスショップなど有名小売での販売が進んでいる報告をしたが、今回はなんと既に共同開発中の横浜国立大学につづき大手道路会社大成ロテックらの造粒ポーラスコンクリート(オワコン、granZ concrete)への参画を紹介したい。
白舗装の雄 大成ロテックとの共同
ご縁はGI基金。
道路会社を代表して大成ロテックがCP(カーボンプール)コンクリートを主導する。
その窓口として立っていらっしゃる渡邊清隆さんはなんと、驚くべきことに、僕の卒園した幼稚園や卒業した中学校の4つ上の先輩。
「1歳下は虫ケラ同然」と言われるように、もう、こうなったら、清隆パイセンにとことんついていくしかないわけだ。
ひよってるやついる?
いねーよなー?である。
⚫︎この月の記事1: 「カーボンプールコンクリートは造粒ポーラスコンクリートが実現する」RRCS
高いところで撮影しているのがその清隆パイセンである。
社内で造粒ポーラスコンクリートのプレゼンをするためにわざわざ伊豆の国市(といっても、清隆パイセンの実家)にいらっしゃった。
実際の造粒ポーラスコンクリート(オワコン)の製造・施工を体験するためだ。
故郷に錦を飾った形になる。
半端ない?! 造粒ポーラスコンクリートの潜在性
⚫︎この月の記事2: 【静岡】「GI基金で採択されたCPコンクリートは造粒ポーラスコンクリート(オワコン)に任せろっ」大成ロテック・安藤ハザマ
記事中にもあるように、造粒ポーラスコンクリートの潜在性は高い。
先日報告したように、先行して横浜国立大学らとの研究は始まっている。
⚫︎この月の記事3: 【動画】「最先端のオワコン事情?! granZ concreteは横浜国立大学・奥村組土木工業らで研究が進んでます」
「海水や上澄水で製造しセメントを用いない造粒ポーラスコンクリート」granZ concreteに関する共同だ。
もう、お分かりのように、既往のポーラスコンクリートと違ってオワコンは粗骨材だけでなく細骨材も配合している。
この点が配合の柔軟性・自由度に与える影響が大きいのだ。
既往のポーラスコンクリートの場合再生骨材を配合したくとも、「で、この、細骨材はどうすんの?」という問題にぶち当たる。
一方、造粒ポーラスの場合全部まるっと全て使えちゃう。
なんなら、ふるい分けせずに「全骨材」として残さず使うことができる。
また、granZ concreteでも示されているように、セメント代替として様々なマテリアルの実装可能性も高い。
CCUSと言って、CO2を固定化させた後の粉(炭酸カルシウムとか)もいくらでもふんだんに配合できるってわけ。
この潜在性がハンパないから、あの、白舗装と言ったら大成ロテックをも動かすのだ。
ご存じバズってるオワコン 公共事業は桁違い?
⚫︎施工実績:https://www.nr-mix.co.jp/owacon/blog/
施工実績やYouTube、生コンポータルをご覧いただいてお分かりのように、オワコン現在エクステリア界隈(民間工事)で絶賛バズっております。
でも、今月紹介したGI基金とか大成ロテックとか、そういう会社のフィールドはどちらかというと民間というよりも公共になる。
別にどっちが上とか下とかないけど、公共事業の予算規模は一般家庭のそれとは桁違い。
例えば、NEXCO1社だけで雑草対策(植栽メンテ)になんと1年100億円以上使ってる。
一般家庭のお庭に充てられる予算つったらせいぜい数十万円〜てところだろう。
これが示すように、もしも造粒ポーラスコンクリートが公共事業でバズったとしたら、これはもう名実ともに世界の景色を変える潜在性を有している。
国立大学とかNEDOとかいわゆる公共性の高いところで造粒ポーラスコンクリートの共同は始まっているのだから。
しかも、おなちゅーの4つ上のパイセンだってんだから。
これからのオワコン(造粒ポーラスコンクリート)は基本全量再生骨材を使うことになるだろう。
その場合の名称はやっぱり「再コン」ってことになるのだろうか。
これ、シリーズ化したいのである。
天然骨材だけを使ったオワコンは「初コン」。
駐車場とかじゃなく、道路舗装にも適応できるオワコンは「デキコン」。
商標登録はおなじみ山口特許事務所にお願いだ。
ノリノリで請け負ってくれる。
ポーラスコンクリート(透水性コンクリート)という分野にいつの間にか20年もの歳月を投じてしまった。
途中、いろいろあった。
これからも、いろいろあるだろう。
ただ、ブレてないのは、生コン工場であるということ。
生コン工場が発信する生コンだからこそ、生コン工場に愛され広く流通するのだ。
大手企業の自己満足みたいな研究、プレスリリースはお上手だけど、実際は売れてませんでした、みたいな生コンとは違うのだ。
生コン工場であること。
ここは引き続き大切に。
爆進していきたいと思います。
宮本充也
「オワコン」は有限会社長岡生コンクリートの登録商標です
2022年中にカインズでオワコンの取り扱いがはじまります
オワコンは生コンポータルより材料を注文することもできますが、2022年中に、ホームセンター カインズ(関東圏)での材料+施工の販売を予定しております。
(販売時期が確定いたしましたら、正式に告知する予定です。)
新しいコンクリートであるため実物を目にする機会が少ないですが、カインズに足を運べば展示用のオワコンを確認することができます。
おそらく生コンクリートのホームセンター販売はオワコンが初めてなので、興味がある方はぜひカインズでご確認ください。
対応予定店舗
群馬:前橋吉岡店資材館PRO、伊勢崎店
埼玉:新座資材館PRO、鶴ヶ島店資材館PRO
東京:町田多摩境店資材館PRO
静岡:沼津店
※展示の確認は可能ですが、事前に展示されているか店舗へ直接ご確認ください。
※カインズでの取り扱いは「材料+施工」です。材料のみの購入はできません。
DIYやるから材料だけ欲しい
こちらから製造業者へ直接お問い合わせください。
インターネットの現代、ウェブやSNS(庭ファンなど)で比較的容易に情報を入手できます。
透水コン、オワコンに興味を持った施主は上記マップから直接施工者に相談してください。
直接交渉なので、余計な仲介手数料やバックマージンは心配ありません。
ポーラスコンクリート(透水コン、オワコンなど)とは?
(引用:https://www.kagurazakakaryo.com/shopdetail/000000000001/)
ポーラスコンクリートとは簡単に言えば「おこし状のコンクリート」。
砂利とか造粒物(骨材)が点でつながっているため隙間(空隙)がある。
水や空気はそこを通って地面下に浸透する。
だから、水たまりはできないし、コンクリだからぬかるんだりしない。
雑草の根が伸長する体積もないため雑草も生えてこない。
防草シート(プラスチック製品)と違ってコンクリだから耐久性抜群、効果は半永久的。
それが生コンポータルが手がけるポーラスコンクリート。
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⚫︎参考記事:《快適な庭》「材料30,000円です。任せても工事一式88,800円です。防草シート+砕石(化粧、防犯)敷きを検討中なら!」雑草・ぬかるみ・水たまり対策
⚫︎参考記事:雑草・ぬかるみ・水たまり解消「オワコン一式 《88,800円》 今なら全国一律で請け負います!!」生コンポータル
⚫︎参考記事:【募集】「全国一律5,000円/m2で請け負う《実験用》駐車場タイプの造粒ポーラスコンクリート《オワコン》施工」
このように、今では透水コン(オワコン他)は土間コン同様容易に手に入るようになった。