2022/04/19
【福岡】「オワコンの残コンなら全然困らない。施工しない人かわいそう」all round
残コンマスターことall round新井さんは無駄が大っ嫌いだ。余った生コン「残コン」は全部使う。持ち帰らせない。捨てない。とりわけ造粒ポーラスコンクリート「オワコン」が余った場合その利活用方法の幅は広い。オワコンの残コン活用事例紹介。
製造:不明、施工:all round(担当:新井真介)
一般には「厄介者」残コン
(引用:https://sekokan-navi.jp/magazine/9701)
建設・コンクリート従事者なら「残コン」という言葉に負のイメージを持っているはず。
施工・圧送・製造それぞれの間で余った生コン「残コン」はさながら「ババ抜きのババ」のように押し付け合っている。
生コンポータルではポーラスコンクリート(オワコンその他)と並行してこの「残コン」をテーマに事業運営をしてきた。
これから期待される資源循環型社会にあって、残コンは捨てるのではなく、未利用資源として生かさねばならない。
そのことで、「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」が創造される。
当社のコーポレート・コミットメントにもなっている。
見よ!現場の知恵all round新井さんの例
こちらは別の場所の土間コンに用いられたオワコン(造粒ポーラスコンクリート)のあまり「残コン」で施工された排水スリット。
タイル張りの地面は水を通さないため、排水のためのスリット(溝)が必要となる。
ただし、スリットは通常であると雑草がわんさか生えてきて困ったりする。
そこで、余ったオワコンだ。
余ったオワコンでスリットを埋めて仕舞えば、「水は通すけど草は生えてこない」が実現する。
さらに余ったオワコンは翌日以降舗装予定の下地・路盤として活用。
専門的に言えば、セメント安定処理路盤。
一般のセメント量よりも俄然多い、しかも、水を通す、ので、より高品質な舗装が実現する。
余った、オワコンで、だ。
施工者にとって非常に都合のいい材料「オワコン」
残コンが活用できるってのもそうだが、そもそもがオワコンはスーパー施工フレンドリー。
ていうか、これ施工しない人かわいそうってくらい、施工者に優しい。
一例として、工程の最適化が挙げられる。
一般に土間コンは、掘削(200mm)・残土処分・路盤工・メッシュ配筋・コンクリート工・養生という工程をたどり完成する。
事前工(メッシュ配筋)までで十分たっぷり1日かかる。
路盤工のためにわざわざ路盤材をダンプで買いに行くわけだし、配筋するのも手間と時間がかかる。
一方のオワコンは、掘削(150mm)・残土処分(土量が50mm分少ない)・オワコン工(路盤含む)・養生となる。
お分かりのように、掘削したらすぐにオワコン施工ができる。
路盤材をダンプで引き取りに行く必要もないし、施工する手間もかからない。
もちろん、ワイヤーメッシュを配筋しないでそのままオワコンへGOだ。
オワコン施工そのものは一般の駐車場程度なら1〜2時間で充分完成。
土間コンでは2日以上かかるところが、なんと1日以内、半日程度で終わってしまう。
それが、オワコンのスーパー施工フレンドリーたる所以。
all round新井さんによって示されたオワコンのスーパー施工フレンドリー。
もちろん、エクステリアだから、石張り舗装やブロック舗装、あるいは土間コンだって今後も採用されることだろう。
でも、オワコンの残コンがそんな舗装の下地やスリット部分に利用されるように、他舗装材との親和性も高い。
だから今後のエクステリア舗装はオワコンを主軸に組まれるのではないか。
オワコンを中心に施工が進む。
施工計画が作られる。
コンクリートに20年以上携わっているが、消費・施工・製造全てにこんなに都合のいいコンクリートは見たことがない。
当事者ではあるものの、今後のこのプロダクトの行く末が楽しみだ。
いろんな方の手に渡りいろんな成長を遂げるのだろう。
宮本充也
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