2021/12/04
《オワコン》「残コンソリューションでありながらキーマテリアルでもある」Re-con ZERO CLEANER

絶好調の造粒ポーラスコンクリート「オワコン」だが、そのキーマテリアルは陽光物産にて「Y弾」としてリパッケージ(0.5m3ロット)されたMAPEIのRe-con ZERO EVOだ。さらに、これまで残コンソリューションの問題点とされてきたドラム内の残留物も、MAPEIのRe-con ZERO CLEANERで除去!!
Re-con ZERO CLEANER登場!
絶好調のオワコンは主に「予算がないけど」「ぬかるみや雑草を解消したい」というニーズに爆刺さりしている。
続々と施工実績を重ね、来年の雑草・雨シーズンに向けて周知活動も本格化している。
⚫︎参考記事:https://www.nr-mix.co.jp/owacon/
エクステリア界隈をざわつかせているこのモンスタープロダクトは本年8月20日に着想されたばかりだが、その端緒となったのが「残コン」。
世間ではほとんど認知されていないが、建設・コンクリート産業では今非常に注目を浴びている課題。
フードロスよりも社会・環境インパクトが大きいはずなのに社会問題化していない現象だ。
⚫︎参考記事: 「フードロスより深刻?捨てられる《生コン》はこうして使え」Wedge
現在、生コンポータル(長岡さくら工場)では現場から戻ってきた残コンは全量「残コンステーション」で加工され粒状物(骨材)として翌日以降にプロダクトとして販売、あるいはマテリアルとして生コンに再利用されている。
この方式に至るまでは実に紆余曲折があった。
もともと残コンソリューションは「生コン車のドラムの中で」がお約束となっていた。
現在MAPEIの販売方式の前提も「ドラムの中で改質」となっている。
しかし、経験したことのある方ならお分かりの通り、このあり方には大きな問題が孕んでいる。
現場に届き、荷下ろしされずにそのまんま戻ってくるような残コンであれば問題ない。
あらかじめ数量も把握されているし、単位水量も変化がないからだ。
一方、およその残コンは荷下ろしの途中で「もういらないよ」となる。
その後ブレードやホッパーを洗浄するのに水が用いられて残コンにそれが混入される。
つまり、「その残コンが一体何m3で単位水量(スランプ)がどのくらいかわからない」状態となるわけだ。
仮にRe-con ZERO 1セットが1m3に対して用いられるとなっていた場合、偶発的に様々な数量、様々な単位水量で戻ってくる残コンに投入すべき適量が把握できない。
結果、不具合(高分子の成分が残留しゼリー上にドラム内に張り付くなど)が発生する。
この問題を解消するために、当社らは冒頭動画「残コンステーション」という方式に移行。
つまり、ドラム内での改質を撤廃したのだ。
オワコンのキーマテリアル「Y弾」主成分Re-con ZEROに解毒剤Re-con ZERO CLEANER
こちらでも紹介の通り、生まれたてのプロダクト「オワコン」は勢いよく成長軌道を描いている。
「予算がない」けど、「雑草、ぬかるみはなんとかしたい」というニーズに爆刺さり。
足元の実績、そして、これまでの経験からすれば、来年の夏あたりにはエクステリア界隈で
ドライテック同様全国に展開する生コン工場のアライアンスがそれを裏付ける。
これは全ていいことだらけ、ということだろうか。
一抹の不安がある。
そう。
Y弾の主成分がre-con zeroであることから、仮に単位水量や生コン量が管理状態にあったとしてもドラム内改質の不具合がどこかで発生する懸念だ。
その懸念にMAPEI間髪入れずにre-con zero cleanerを投入。
さすがである。
天晴れと言わざるを得ない。
仮に不具合が発生したとしても、Re-con ZERO CLEANERを投入して水洗浄すれば残留物は除去される。
ドラム内改質の懸念はこうして払拭された。
オワコンが実によくできていると思うのは消費者のニーズに爆刺さりしているだけじゃない。
生コン工場のニーズや課題の全てのレンジをカバーしている点がすごいとこう思うのだ。
まず、ドライテック同様、生コン工場に新しい事業機会を提供することに成功している。
これまで防草シートや真砂土舗装の領域だった分野が生コンの新たな市場になるということ。
そして、あまねく全ての生コン工場にとって問題となっている残コンが原料として採用できるということ。
さらに、Re-con ZERO CLEANERの投入でより簡便に残コン処理が実現するということ。
これまでの課題が一掃される。
つまり、生コン工場にとっての課題が解決されそのアウトプットがそのままオワコンとして出口を見出すということ。
生コン工場の課題がチャンス・機会にその場で変容してしまうということ。
女性3名だけでDIYできるオワコンの施工者へ届けることのできる価値はもはやいうまでもない。
⚫︎参考記事: 【神奈川】「予算ないけどぬかるみや雑草はなんとかしたい。女性だけでもDIYできる脅威の材料オワコン」
当面は、消費ラストワンマイルの課題やニーズを解消したり満足させたりすることにフォーカスして活動していくつもりだ。
つまり、「予算がないけど」「雑草やぬかるみはなんとかしたい」と言う主にエクステリア分野に集中する。
製造・施工・消費ラストワンマイルの創発の実践としてオワコンを仕上げたい。
一方、並行して研究機関での研究も進む。
全く新しいジャンルのコンクリート。
造粒ポーラスコンクリート。
まだまだ生まれたてて基本物性すら明らかにされていないこの分野。
練り水に海水を採用するのもいいだろう。
例えば、スラッジ由来の原料だったり、はたまた、高炉スラグ微粉末やらフライアッシュをふんだんに配合したっていい。
何せ、生まれたてて誰もがついてきていないJIS外品の舗装コンクリートなのだから。
自由度、潜在性は劇的だ。
これまでの経験でわかっていること。
素晴らしいプロダクトの条件とは、もちろん最終消費者(ラストワンマイル)に満足を提供するだけでなく、そこに至る流通各位、製造や施工ラストワンマイルをも満足させるものであること。
造粒ポーラスコンクリートはその要件を完全に備えているようだ。
そもそも、新しい価値というのは試験室や研究機関で生み出されるものじゃあない。
それはいつだってラストワンマイルで偶発的に発生するという基本を忘れてはならない。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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